私たちの「真理」は振り子のように揺れる
私たちと
私たち以外の何かの間を
ゆっくりと揺れる
何を信じようとしたのか
「これまで」を
信じないことを信じると決めた
知の巨人たち
そして彼らと共に跳躍した
実践者
革命家
暴君
名君
自らが思想家であり実践者であった者もある
「これまで」は
ある時は熊であり
ある時は王であり
またある時は神であったし
今は科学かも知れない
振り子が向きを変える時
いつだってまちは大騒ぎで
沢山の血が流れる
今
同じ匂いの充満するまちは
爆発寸前
次は何を信じようと人々は血眼
どうかください
新たな時代をと願い
どうかください
犠牲者をと叫ぶ
ともするとそれは復興と呼ばれるかも知れないが
恐らく決して復興などではない
次の競争が始まる印として
誰かが誰かと
何かが何かと
入れ替わる
そしてそれらはただそこにある
その有り様は限りなく優雅で冷酷
その光と影はあまりに鮮烈
しかしそれはただそこにあり
振り子は今日もゆっくりと揺れる
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 1233.5
お気に入り数: 1
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作成日時 2020-09-03
コメント日時 2020-09-07
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 22時48分19秒現在
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振り子に揺られるように時代に人々が翻弄されていく優しい残酷さを感じました。人は何を信じたら良いのか、そう言いながら生きて泣いてを繰り返すんでしょうね。
1コメントありがとうございます。思考の枠組みが変わる時、これまで信じていたもののことを疑い始めそして動揺します。とてもゆっくりとその変化は訪れますね。そうしたことを分かりながら、知りながら軽やかに生きていたいなと思います。
0偏見を固執して論争し、「これのみが真理である」という人がいるならば、汝は彼らに言え。「論争が起こっても汝と対論するものはいない」と。 釈迦 スッタニパータ 八つの詩句の章より 揺れる振り子が本当に真理なのか、たとえ真理でもかつて真理に過ぎなかった残骸かもしれませんね。 ただそっと、離れるのがよいかもしれません。
1コメントいただきありがとうございます。 そのように思います。 信じるものがあると人は強くいられます。 それが故になんでもいいから皆も正しいと言う真理を欲してしまう。 それが揺らぐと病的に興奮する。 そんな姿はあまり美しいものではないですね。 できれば綺麗にありたいものです。
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