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戦争やめろ!
8月ももう終わります 次の8月も平和祭典をやりましょう、子供達に平和を教えるために 私達日本人は過ちを犯したことを教えましょう 戦争をする人はバカだと教えましょう、私の教え子は、ちゃんとバッサリ切り捨てられるようになりました 戦争をしないために、日本は世界と仲良くしなくちゃいけません そういう教育をしましょう これは文科省の出した、指導要項に書いてあります 「戦争で死ね!」と言うために、産んだ命じゃありません 子供を守る、日本を守る、憲法九条を守りましょう 改憲派の政治家はバカですから 高校を出て先生の手の届かないところに行っても、 ちゃんとノーを突きつけられるように しっかり教育しましょうね これは、⿴⿻⿸を守るための戦いなのですから ④ 二学期ももう終わります 三学期の期末試験もちゃんとやりましょう、あなた達の未来のために 二学期の期末試験の間違いを忘れてはいけません 「第二の矢を受けるな」と言います。同じミスを繰り返してはいけません 滑らないために、試験範囲のところだけを教えましょう そういう教育をしています これは受験に関係ないことを教えると、あなた達が困ると知っているからです 「受験戦争に勝てる!」と、わたしに約束してください 未来を守る、収入を守る、勉強を教えましょう 定時や通信に行くのはバカバカしいから 高校にノーと言われないように しっかり教えてあげますね これは、戦争をしようとしている政治家との戦争なのですから ⑨ 盆の季節が終わります 日本は戦争をしない為の教育をしないといけないらしいです 世界には、バカな政治家のせいで、沢山子供が死んでるらしいので 赤い羽根を集めます。プルタブと缶も集めます 今年も沢山集まりました そういう教育を受けてきました 「⿴⿻⿸⿴⿻⿸⿴⿻⿸⿴⿻⿸⿴⿻⿸」と言われ続ける学生生活でした 世界中が戦争してても お父さんとお母さんが離婚しても 親戚中からバカにされても かあさん、とうさん。 ぼくの気持ちを考えてほしかったよ 出世したら、もう会うことはないから ちゃんとそのまま、前を向いていってください あなたがたが決して、人生の休憩を許さなかったように あなたがたもこの先、走り続けてください あなたがたが決して、省みなかったように あなたがたもこの先、後悔をしないでください あなたがたが決して、ぼくを許さなかったように あなたがたもこの先、許しを求めないでください 先生、先生、社会の先生。 部落問題を教えてくれてありがとう スラムを教えてくれてありがとう 難民を教えてくれてありがとう 基本的人権の尊重を教えてくれてありがとう 憲法九条を教えてくれてありがとう でもね、せんせ。 あなたはめのまえで ふみにじられてるぼくのへいわは まもってくれませんでしたね それは戦争でした 組織の穏健の為の兵士を育て 規律に従わないものは自ら手を下させ そうして締めつけを強くしていく そんな戦争でした でもだれも、武器を見つけることが出来なかったので 戦争だと言うとバカにされました だからこれは、カミカゼです 沢山手紙を書きました 日記もコピーして添えました ポチやポチ、おやつをあげるよ、こっちにおいで ぜぇんぶ、食べていいんだよ 何ならお友達も呼んであげよう 楽しいお祭りで食い散らかせ 後始末は誰かがやるよ、そう教えられてきたから だからぼくは、この一言で、出世するよ 「これは戦争」
戦争やめろ! ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1233.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-08-28
コメント日時 2020-08-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「正義を騙る人の欺瞞」というテーマも、その欺瞞によって苦しめられた人が社会に復讐するストーリーも、ごくありふれたものです。 こうしたものは実際のところ正義感の強い書き手によって正義への執着から書かれていることが多いのですが、描写や展開をよほど工夫しなけれれば、面白いものには仕上がらないのではないでしょうか。 また、日本政府にせよ大阪府の与党にせよ、自らの行為が欺瞞であることを全く隠さずに平然とやり通すことが当たり前になっている現在では、もっと別のテーマとストーリーが語られてよいと思うのですが、いかがでしょうか。
0惜しい気がします。 戦争、というものを悲劇である、というのは一般的な日本人全員が共有しているような気がしますが、短絡的に、戦争はダメであると頑なに主張出来るほど単純なものではないと思われる、冒頭はそういったものを感じさせられます。 後半、主人公の願い、と言いますか懇願、悲愴のようなものが記述されます。ぱうらさんの作品は、書かれているものが創作であろうとリアルを感じさせる作風が特徴的と思いますが、本作後半はそれが鈍ってしまったように思われます。 自己の悲しみ、願い、それらはどれだけ言葉を尽くしても真に人には伝わりづらい事を前提としつつ、それでも文章として伝えようとする、そういった奥深さがない印象です。 こうして欲しかった、と書いたり他人に伝えたところで、こうして欲しかったという感情のみでない複雑な心境は当然伝わらないのであり、そういった複雑なものを伝えようとするのが、詩であり、ものを書くということではないのか、と思いました。
0おはようございます^^* この詩は社会への復讐というより、社会からの敗走の詩なのですが、なんでこんなにズレてしまったのか、相方に聞いてみたところ、「出世」を、「しゅっせ」と読まれたのではないか、との事でした。 自分が日常的に「しゅっせい」(仏教用語)を使っていたもので、見落としてしまいました。力不足で申し訳ありません。言葉はなるべくニュートラルなものを使えるように、もっと日本語を勉強しますね(ง˶ •̀ ̬•́˶)ง
0おはようございます^^* 奥深さですか…むむむ、なかなか難しいですね。 前半は実際に教育現場で言われていたことをなるべくストレートに書いたのである程度生々しかったのかも知れませんが、後半はモデルの選択肢が非常に多かったので、少しぼやけてしまったかも知れません。自分の体験でないことを語るのは難しいですね。
0ぱうらさん、ありがとうございます。「出世」が「出世間」の略としての仏教用語だったとのこと、承知しました。ただ、ぱうらさんがパウロの女性形であるということを私が念頭に置いていたからかもしれないのですが、やはりこれは仏教用語としては受け取られづらいのではないでしょうか。そう受け取られるためには、もっと詩の中で仏教的な文脈を確立しなければならないのではないかと私は思います。
0フムフム、なるほど! いつも宗教ネタばかりだったので、誰でも分かるものを…と思ったのですが、私にはやはり宗教ネタが1番のようです(^_^;) 文脈難しいですね。キリスト教なら単語ひとつから3つくらい比喩が出来るんですけど…。仏教的な文脈、新たな課題ですね!(●︎´▽︎`●︎)
0「出世」する僕は 出征したのちに 肉体はムクロとなっても 衆生救済する者となって 帰還する…ということだろうか 日本語詩は難しい
0なにか、実際の戦争と比喩的な戦争の分離が有るような気がしました。伏字の部分も気になりましたが、それも受験戦争や交通戦争などではなくて、もっと本質的な自分の実存を掛けて居る様な戦争。自分と社会との格差から来る戦争。自分の存在と言う卑小さにそこごもれない事から来る戦争が示唆されて居ると思いました。学校の先生でしょうか、予備校の先生でしょうか。主体の推測を超えて、この詩では語り手の独り戦争が生徒をまきこむような装い、外見とは裏腹に、生徒は巻き込めないから戦争と言ってるのだと言う主張も感じられました。
0そうですそうです! よかった、通じた! 出世がそのまま、俗世から出家する、という意味にもあるのですが、個人的に瀬戸内寂聴の「出家とは生きながら死ぬこと」というのも意識しました。 「出世」した友人達が、救済の力を分けてくれればいいのですけどね…
0通じたみたいでよかったです(*^^*) 社会に何か復讐しようとするなら自分を磨いて波を制御するか、渦潮に突き落とすか、どちらかしかないと思うのです。「ぼく」は「しゅっせい」した訳ですが、どちらを選んだのか、どうしてそうしたのか、それは読者の皆様の人生の中にあると思います。
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