昏々 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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昏々    

昏々と眠っているようだ 生きることすら謳えない 全て投げ出したくなる 懇々と打ち込んできたことが全てくずれさってしまった 風邪を長いことひいてしまっているようだ 日常生活ではこんこんと咳はでない こんこんと雪が降り続けいているようだな 体感している温度は寒いわけではないのに もっと暖かいところに行きたくて 木製のドアをたたく 誰か来てくれないかと思い コンコンと 古く 日に焼けて 叩くだけで崩れ落ちてしまいそうな ドアを コンコンと 何度も 何度も コンコンと 手の甲が木のささくれで 傷ついてしまうぐらいに 誰か来てくれないかと淡い期待を抱きつつ コンコンと 誰も来ないことはわかっているのに またいつの日か目覚められるだろうか 昏々とまた眠りにつく この風邪はいつ治るのだろうか 昏々とまた眠りにつく



昏々 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1248.6
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2020-08-19
コメント日時 2020-08-20
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻11
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻11
構成00
総合22
閲覧指数:1248.6
2025/04/10 06時10分21秒現在
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    作品に書かれた推薦文

昏々 コメントセクション

コメント数(6)
るる
作品へ
(2020-08-19)

コンコンという音が随所に使用されていることにより 淡々とした音楽を聴いているかのような感覚になりました。 読者のひとりである 私なんかは、コンコンと音を立てているエヤコンのよく効いている部屋で、ときどき 理由のわからない咳をしながら 本作品を読みました。 世間は、今、コロナ渦で 多くの人が閉塞感と向き合っています。 この状況で読む本作品に、妙なシンパシーを 私は感じました。 いつまでとは考えず、 わたしも この詩のように 扉を叩こうと思いました。ありがとうございます。

抒情:0% 前衛:0% 可読:0% エンタメ:0% 技巧:0% 音韻:0% 構成:0%  
0
斉藤木馬
作品へ
(2020-08-19)

舟虫さんの作品は時々帰着点が弱いと感じることがあるのですが、本作は“Kon Kon”という音を軸に諦観が貫かれ、構成が練られているなと感じました。 それだけに >こんこんと雪が降り続けいているようだな この箇所がおそらく変換ミスだろうと思うのですが、目についてしまいました。 しかしながら、ここで「雪」につなげるという発想が新鮮でした。

1
ryinx
作品へ
(2020-08-20)

叩くだけで崩れ落ちてしまいそうなドアなのに、ずっと、淡い期待を抱きつつ、(ノックをし続けている描写でしょうか)けれど 誰も来ない。もしかしたら、そのドアの向こうには、人がいるのに... 切ない想いを感じました。

0
舟虫/GAMAKATSU
るるさんへ
(2020-08-20)

真清水るる様 コメントありがとうございます。 今回のものはコンコンという音に着目して書いてみました。 この詩に関しては私の過去の経験を書いてみました。 また話は逸れてしまいますがコロナ禍での皆さんの不安な状況が少しずつでも良くなることを願うばかりです。

0
舟虫/GAMAKATSU
斉藤木馬さんへ
(2020-08-20)

斉藤木馬様 コメントありがとうございます。 今回の物に関しては時間をかけて書いてみました。(2時間程度ですが...) また誤字に気づかずに投稿してしまいました。 雪という表現ついては真清水様にコメントしたように過去の経験をなぞったときに雪が降り続けているなあと感じておりました。

0
舟虫/GAMAKATSU
ryinxさんへ
(2020-08-20)

ryinx様 コメントありがとうございます。 人に助けを求めてもなかなか一歩踏み出せずにいたことや、過去の自分を文字で表現しました。 気持ちが一方通行になってしまった時に相手へ何かを投げかけても届かないことを思い出しました。

0

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投稿作品数: 2