昏々と眠っているようだ
生きることすら謳えない
全て投げ出したくなる
懇々と打ち込んできたことが全てくずれさってしまった
風邪を長いことひいてしまっているようだ
日常生活ではこんこんと咳はでない
こんこんと雪が降り続けいているようだな
体感している温度は寒いわけではないのに
もっと暖かいところに行きたくて
木製のドアをたたく
誰か来てくれないかと思い
コンコンと
古く
日に焼けて
叩くだけで崩れ落ちてしまいそうな
ドアを
コンコンと
何度も
何度も
コンコンと
手の甲が木のささくれで
傷ついてしまうぐらいに
誰か来てくれないかと淡い期待を抱きつつ
コンコンと
誰も来ないことはわかっているのに
またいつの日か目覚められるだろうか
昏々とまた眠りにつく
この風邪はいつ治るのだろうか
昏々とまた眠りにつく
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 1170.6
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-08-19
コメント日時 2020-08-20
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1170.6
2024/11/21 23時17分51秒現在
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コンコンという音が随所に使用されていることにより 淡々とした音楽を聴いているかのような感覚になりました。 読者のひとりである 私なんかは、コンコンと音を立てているエヤコンのよく効いている部屋で、ときどき 理由のわからない咳をしながら 本作品を読みました。 世間は、今、コロナ渦で 多くの人が閉塞感と向き合っています。 この状況で読む本作品に、妙なシンパシーを 私は感じました。 いつまでとは考えず、 わたしも この詩のように 扉を叩こうと思いました。ありがとうございます。
舟虫さんの作品は時々帰着点が弱いと感じることがあるのですが、本作は“Kon Kon”という音を軸に諦観が貫かれ、構成が練られているなと感じました。 それだけに >こんこんと雪が降り続けいているようだな この箇所がおそらく変換ミスだろうと思うのですが、目についてしまいました。 しかしながら、ここで「雪」につなげるという発想が新鮮でした。
1叩くだけで崩れ落ちてしまいそうなドアなのに、ずっと、淡い期待を抱きつつ、(ノックをし続けている描写でしょうか)けれど 誰も来ない。もしかしたら、そのドアの向こうには、人がいるのに... 切ない想いを感じました。
0真清水るる様 コメントありがとうございます。 今回のものはコンコンという音に着目して書いてみました。 この詩に関しては私の過去の経験を書いてみました。 また話は逸れてしまいますがコロナ禍での皆さんの不安な状況が少しずつでも良くなることを願うばかりです。
0斉藤木馬様 コメントありがとうございます。 今回の物に関しては時間をかけて書いてみました。(2時間程度ですが...) また誤字に気づかずに投稿してしまいました。 雪という表現ついては真清水様にコメントしたように過去の経験をなぞったときに雪が降り続けているなあと感じておりました。
0ryinx様 コメントありがとうございます。 人に助けを求めてもなかなか一歩踏み出せずにいたことや、過去の自分を文字で表現しました。 気持ちが一方通行になってしまった時に相手へ何かを投げかけても届かないことを思い出しました。
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