まくらに歯 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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まくらに歯    

  まくらに歯  町屋のにおいぬぐう   雨のゆびのびゆき      鎖骨かきわけ    肉をたずさえ    わたしはまるで   真円ではなかった     秒針   、  そのひと振りの隙目に  居間のだるまさん達が転がり 魚影が天窓をかすめてゆく 波打つ寝具は口吸うように 足うしなった暮らしを舐めとる   耳を閉じ) 赤子の寝姿を真似てみる 冷めた珈琲に混じりこんだ あさ 戸棚を開けたがる半熟の あさ 頬ずりはいつだって欠かさずにいたのに   わたしたちすぐに  忘れてしまった



まくらに歯 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1785.6
お気に入り数: 3
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-08-13
コメント日時 2020-08-29
#現代詩 #画像 #縦書き
項目全期間(2025/04/02現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
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構成00
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閲覧指数:1785.6
2025/04/02 14時54分12秒現在
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    作品に書かれた推薦文

まくらに歯 コメントセクション

コメント数(4)
木ノ衛ちょむ
作品へ
(2020-08-19)

初めまして木馬さん。 動と静の、絶妙な切り替わりがとても素敵でした。 第一連の 漢語+平仮名 の連続が動作の余韻を残しつつ語り手の胸中までじわじわと抉りこむ。その静かな緊迫が第二連の達磨さんと一緒にガラガラと放たれてしまう。過不足ない、とても洗練された流れが心地良かったです。 寝ている間に枕元に抜け落ちていた歯のように突如意図せず失われてしまった日常。けれど、まだ、飽きながらも生きていかなければならない。そうやって布団に這いつくばる語り手から、違和感を感じるほど白々しくとおく響くラストの二文。 その解離がなんとも言えず痛い、ですね。

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斉藤木馬
木ノ衛ちょむさんへ
(2020-08-22)

ちょむ様、初めまして。 ラストの二行はそうですね、残酷になり過ぎると陳腐になるので気を配ったつもりでいます。 丁寧に読み説いてくださりありがとうございました。

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鳴海幸子
作品へ
(2020-08-28)

写真ですが、こんな風に電気を眺めてると落ち着いてしまうのに、一方で友達の家に来たみたいに神妙になっちゃう。

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斉藤木馬
鳴海幸子さんへ
(2020-08-29)

鳴海幸子様 コメントありがとうございます。 鋭いですね。かつて私の素性など誰も知らない海辺の町に、一か月だけアパートを借りて住んだことがありました。その部屋の天井です。私は臆病者でして、慣れない部屋を真っ暗にすると寝付けないので、こうしてカーテンを開けておくのでした。

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投稿作品数: 3