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Untitled
雨に打たれて 流れる街の景色はスローモーション わずかな風は冷たく、ぬめり気の湿度と共に撥ね返される 雨水の音 落下する水滴 水たまりは(波紋) 銀の鏡面はかすかに震えている 雨粒微粒子(それは水銀) 満たされた空気 灰色の空は、そう それは包み込む街の憂鬱のよう 幽かに浮かび上がる 視界の隅には、揺れる白い妖精の仔 この小さな水面の音楽にテーマは無く そう、そこにあるのは空と風、ほしの重さ 無力の人体は傘を開き または革の鞄で 雨粒を弾き返す 雨降りの街の薄明かりを動かしているのは ひとの、小さな動く群れ 展開する午後の光景は 少しだけ 温かなぬくもりを感じさせる 雨に共鳴する音楽 無数の塵 拡散する胞子 道の群れ けなげな鼓動 佇んでいるのは そう、それは道ばたの 不穏な 濡れた石ころ そっと 何かに語りかけている 優しげな言葉で
Untitled ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1459.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-08-04
コメント日時 2020-08-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
実は、この文章... かなり以前に書いた文章なのですが、 当時、ネットには、多くの詩?のような文章が溢れていて、 (今でもかもしれません) けれども僕には、その多くのものが、要約すると 叙情的散文のように思えたのです。 つまり、空や恋や、特定のワードが並んでいて、 多くの場合、ひとつひとつのフレーズの行間にスペースが設けられていて、 その構造というか、つくりが同じに思えたのです。 なのでもう少し、専門的な詩が読みたいと思い、 現代詩のサイトをひとりで読んでいたのですが、 今度は難解過ぎました。PCの前で繰り返し声に出して読んでみても、 その文章がとても洗練されたものであるという以上の事が分からず、 結果的に、ひとりで、言葉をパズルのように組み合わせたり、 分解してみたり、書き流した文章の一部をカットして 別の文章と合成させたりして、遊んでいました。 その当時のパズルの一欠片なのですが、 それ以降、文章を書くという事を止めていました。 けれど、最近またさまざまな作品と出会い、 もしかしたら、長く続ければ、詩というものは、 一生の趣味となり得るのかもしれないと思う今日この頃です。 コメントありがとうございます。
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