夏、呼ばれる - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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夏、呼ばれる    

夏の威勢に 命の熱量が希釈されてゆく 実況中継のように流れる 不随意運動じみた セミどもの声 背景でしかなかった 延々たるブロック塀から 夜話のごとく染み出す冷気が ぬめりと 前腕をかすめる 塀に手のひら当てれば ざわりと芯が鳴いた つなぎ目のモルタルは より冷たく 見えぬ向こう側が 溶けだしている 親指を潜望鏡にして 窺えば みつきも前の空気が見えた 迷わず背面飛びで スカイ・クローラー さわさわとうぶげ逆立つ 冷気に満足して 立ち上がれば 目の前には 我が家の墓が 黒々とそびえたっていた



夏、呼ばれる ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1263.7
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2020-07-28
コメント日時 2020-07-29
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1263.7
2025/04/09 20時56分06秒現在
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    作品に書かれた推薦文

夏、呼ばれる コメントセクション

コメント数(1)
白川 山雨人
さんへ
(2020-07-29)

沙一さん、ありがとうございます。しばらく前に、夏に涼をといった気分で作りましたが、今年は夏らしい気候になかなかなりませんね。確かに家系の重みは知らぬうちにのしかかっています。霊圧とは面白い言葉ですね。

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投稿作品数: 2