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さよなら
水際(顔にかかる) 背中(にも散る) まだらシャツ (砂しかない)砂浜(で 砂のお城を建てる) (四方、 八方に海がある)(砂も…… ある)どこから(も)どこまで (も 境い目) (崩れる 建てる 崩れる 建てる 崩れる わたしの ……、素手(で穴を掘る) われたツメ 埋葬(する/してくれる?)(わたし を…… (ぬれた木に火はつかない) 「ケドあたし 日本に生まれたヨ……」) (土葬?)(土葬。)(土葬?) (……、) 吃る波 フラクタル self-contained 水際
さよなら ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1609.3
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 28
作成日時 2020-07-27
コメント日時 2020-08-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 5 | 5 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 8 | 8 |
音韻 | 6 | 6 |
構成 | 6 | 6 |
総合ポイント | 28 | 28 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 5 | 5 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 8 | 8 |
音韻 | 6 | 6 |
構成 | 6 | 6 |
総合 | 28 | 28 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
別の作品で色々とコメントをしてしまったので、 こちらの作品にもコメントするのはさすがにウザいかなあとも思いましたが、 誰からもコメントがない(どうして?)ので この作品の素敵だと思うところを述べておこうと思う。 (完備さんも返事をするのはめんどうくさいと思いますので、 必要ありません、というか作者は分かってやっているはずなので) まず、()の使い方が秀逸。 >まだらシャツ > (砂しかない)砂浜(で 砂のお城を建てる) > (四方、 >八方に海がある)(砂も…… >ある)どこから(も)どこまで 第一連は名詞を修飾する役割で()が使われているが、 引用した第二連はカッコを閉じないことで まるでいろんな方向から音が聞こえてくるような作用を持たせている。 作中、ひとつの文字に対して多様な役割を担わせているということに 非常に面白みを感じる。 次に、作品の構造が秀逸。 第一連第二連は見ていて面白いが、第三連と第四連は読んで楽しい作りになっている。 > (崩れる 建てる 崩れる 建てる 崩れる わたしの >……、素手(で穴を掘る) 第一連と二連があまりリズミカルではなかった分、 ここの第三連で一気にリズムを加速させているように思う。 また、とても細かいところだが「 」と「…」を使い分けることで、 無音なのか沈黙なのかがきちんと描かれている。 ミュートなのか何も言葉が出てこないのかではニュアンスがまるで違う。 それをきちんと描写しているところに作者の文字への細かい気配りを感じられる。 最後に、作品にアクセントがあるということ。 > 「ケドあたし 日本に生まれたヨ……」) 突然入る、この国籍不明な人物のセリフ。 聴覚的にも刺激的であるし、 「ケド」と「ヨ」がカタカナになっていることで発話者の姿がぐんと立ち上がってくる。 それまで心象風景のような描写が続いていくなかで突然人物が登場してくる。 このカットインがとてもかっこいい。 詩の多くが季節に対してのあわれだったり、クソみたいなセカイ系崩れであふれているなかで こういう作品がネットに投稿されているということは、ちょっとした救いのように思うんですよね。 そしてぼくは、この作品を他の人がどう読むのか ビーレビューというサイトがこの作品をどう扱うのか、 とても興味深く眺めていますよ。 まあ、作者にとってはどうでもいいことだと思うけれど。
0独特な雰囲気があると思いました。ビーチ、浜辺ですね。本当に砂しかないような。カニも貝殻も、クラゲも落ちて居ない。「わたし」はどこにいるのか。当然砂浜でしょうが、砂の城が繰り返し建てられて埋葬願望の割れた爪(のカケラ?)。嘗ての日本は土葬が基本だったのでしょう。昭和天皇もそうだった様な気がします。
0初めまして。何度かは某サイトでは拝見しております。高い文力を感じます。 海という言葉一つしかないのに音が聞こえるのはカッコや点々の視覚効果が上手く作用されているのとアクセントのカタカナが他国的な雰囲気を匂わしているのが上手いと感じました。が、まだまたシングル盤には甘いなと、八月もよろしくお願いします。
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