わたくしは何にもなれない
なれずものだが
詩を書いている以上は
断じて詩人だ
ということは
あなたは創造の源であり
魂の根源
あなたと言いながら
わたくしと歌い始めるわたし
少しお付き合い願えれば幸い
私が何かになることができた時
私によってあなたもまた在り方を変える
しかし私は知っている
この空間は案外と居心地がいいのだ
例え外が吹雪だろうと
この宿屋の白熱球は暖かく
パイプ煙草の匂いが薫る
暖房ではなく
人の体温と熱で満たされたこの場所が
案外と心地よいのだ
今日も胃に滑り込ませるあの液体は
私がただの筒なのだと思い出させる
頃良くほぐれてきたところで
さて
今日は何を飲もうかな
あなたに会いに来たはずなのに
私の話ばかりする私
ほんの少しだけ
お付き合いいただければ幸い
私の気が済むまで
お付き合いいただければ幸甚
作品データ
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作成日時 2020-07-01
コメント日時 2020-07-28
#現代詩
#縦書き
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2024/11/21 23時24分22秒現在
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なれずもの、てのが良いですね。あなた、とは誰なのか私以外のすべてかもしれないし、私も含むすべてかもしれない。読む人によって少しずつ違うようにみえるのかもしれませんね。
1コメントいただきありがとうございます。 実は「なれずもの」はみうらじゅんさんの随筆から拝借いたしました。最早、どの本のどこに書いてあった言葉なのかすら思い出せませんが「我々はならず者ではない。なれず者だ。」というようなことが書いてあった気がいたします。 あまりこのようなことを書くべきではないのですが、あなたは最初は想い人でした。書くうちによく行くBARのバーテンダーへと姿を変えました。どちらも大切な人という意味においてそのように読んでいただけて嬉しいです。 ありがとうございます。
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