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angel coffee? eternal rain?
多分彼女はこう言った 「天使のコーヒーか永遠の雨、どっちがいい?」 英語だったからよくわかんないけど ❝angel❞と❝coffee❞と ❝eternal❞と❝rain❞は聞こえた。 彼女は帰国子女で 英語が上手い 独り言のように言ってたから 多分僕には尋ねていない けど 僕は答えちゃった 「天使のコーヒーかなぁ」 すると彼女は店員を呼んで カプチーノを二杯注文した 「あたしが奢るね」 まさか 彼女か僕のどっちかが代金を払うかの選択肢だったのか? いやいや そんな洒落たことは彼女にはできない筈 「ごちそうさま」 僕は彼女にそう言って 最初に頼んだパフェの器を店員さんに下げてもらった 彼女のパンケーキの皿もね そして カプチーノが届く 二人で同時に飲んで サンタになって 笑いあった 流石だね 天使のコーヒー 外は小雨 もうじき梅雨が始まって 永遠のような雨がやって来る 梅雨の時期に祝日は無いけど 彼女と一緒に 長い時間居られる 永遠の天使に 雨のコーヒーに いつまでも 悲しい願いを
angel coffee? eternal rain? ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2165.1
お気に入り数: 5
投票数 : 0
ポイント数 : 176
作成日時 2020-06-17
コメント日時 2020-06-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 50 | 1 |
前衛性 | 5 | 0 |
可読性 | 28 | 1 |
エンタメ | 35 | 0 |
技巧 | 27 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 31 | 0 |
総合ポイント | 176 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 25 | 25 |
前衛性 | 2.5 | 2.5 |
可読性 | 14 | 14 |
エンタメ | 17.5 | 17.5 |
技巧 | 13.5 | 13.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 15.5 | 15.5 |
総合 | 88 | 88 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
拝読しました。 冒頭の話は丁寧に作られていると感じます。彼女が帰国子女であることや、英語がよく聞き取れなかったこと、主人公の解釈などがすんなり入ってくる構成です。 本作の欠点として、中盤以降の文章のバランスが上手く取れていない事を思います。例をあげるに >サンタになって は唐突だと評します。作中の時期が6月であることや、天使とサンタはなんらの関連性もないことなど、前後の文脈からすると突然過ぎてバランスが取れていない、と存じます。また、唐突であることを分かった上での詩的表現とするために、作中で適宜詩的表現を差し込んでおく、などの配慮もなされていない事から、良い表現と感受することは難しいのではと、不遜ながら考えます。 また、私の読んだところでは「悲しい願い」の、悲しい部分や願いの部分のどちらも理解する事が出来ませんでした。悲しい願いの強度を高め、最後の一文を際立たせるためにも、悲しいのはなんなのか、何故願う必要性があるのか、等を掘り下げて記述する必要性を思います。
1拝読感謝致します。 きちんとしたダメ出しに、私は感謝してもしきれないほどの高揚感を覚えております。無論、悔しい部分も大いにあり、しかしそれは私の力不足なのだ、と反省するしかないことを私は知っています。 私はどうやら、読者のことを見誤っていたようです。考察をそんなにしないのだなぁと。それもその筈、「こんな底辺作家の詩ごときに考察などしてやるものか」と言う人の方が、私としては至極正しいと思い始めました。もっと頑張ってみます。 改めて、コメントの方、誠に感謝申し上げます。
0ご返信ありがとうございます。 考察に関してですが、私も考察を促すに値する作品を実際問題として書けてはいないので、何とも言い難い部分はあるのですけれど、ご自身でも仰っているように「この場所は考察をする読者がいない」のではなく「考察をする類の文脈を築けていない」という認識に相違はないと思料します。 私のことを棚に上げてしまうことをお許し願いたいのですが、本作に限って言えば、考察を意図した作品に見えにくいことが主因であると考えます。その要因として、①本作は事実が概念のままに書かれてある点、②内面の模様へ誘う文脈が考察を意図した文章としては薄い点、が挙げられると考えます。 例えば >天使のコーヒーか永遠の雨、どっちがいい? と彼女は「英語で」「独り言のように」言った、と書いてありますが、主人公は「彼女の英語を日本語に翻訳して、結局どういう意味だったのか考える」点で締められています。 考察に値する文章を作るのであれば「なぜ英語で言ったのか」「なぜ独り言を言ったのか」「どういう企図があったのか」などについての葛藤をベースに、主人公と彼女の距離感を演出したりその場の空気感を演出することで作品に奥行きが生まれることを思います。 本作の場合、相手との関係なども、場所の情景も、心模様も特段説明がないままに「天使のコーヒー」「雨のコーヒー」などが登場しています。人間同士の微妙な距離感や脆さ、欲望や不安、葛藤などの要素が概ね薄いために、考察を意図した作品ではない、と誤解されやすい文章に至ってしまっていると考察します。 とはいえ、こちらの場所は「筆者がどうであるか」に他所ほど力はなく、あくまで「作品がどうであるか」に対して主眼を置いたサイトとなっている、と考えます。よって「こんな底辺作家の詩ごときに考察などしてやるものか」といった考えが蔓延している場所ではございませんこと、付記させて頂きます。
1こいつぁたまげました。初めてこう、ドンピシャという感覚を受けました。私の、「誰かにストーキングされているのではないか?」と疑ってしまいたくなるほどの恐怖と、嬉々とした身体の震えが、沙一様に傲慢にも涙してしまいそうでした。私の詩を読んでいただき、本当にありがとうございます。普遍的なものを作れるよう精進致しますので、今後とも、我儘ながらに頼みますが、応援のほどよろしくお願い致します。
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