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あなたのやさしさはこっぴどく裏切られるだろう
あなたのやさしさはこっぴどく裏切られるだろう。 「強さ」と「弱さ」を良く知らない人たちに。 あなたのやさしさはこっぴどく裏切られるだろう。 「割を食う」ことに過敏な人たちに。 あなたのやさしさはこっぴどく裏切られるだろう。 「やさしさ」と「甘さ」をはき違えた人たちからも。 たくさんの絶望に出会うだろう。 逃げ出したくなるだろう。 助けを求めても、誰も振り返らないだろう。 それでもあなたは誰も裏切らない。 あなたのやさしさはこっぴどく裏切られるだろう。 わたしはそんなあなたを見ておおいに笑うだろう。 できれば、あなたもいっしょに笑ってほしいと願いながら。
あなたのやさしさはこっぴどく裏切られるだろう ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1602.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2020-06-05
コメント日時 2020-06-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
身につまされる作品ですね。 「やさしさ」と「甘さ」を履き違えた人という部分は自らでもあり他人でもあるということを考えるとはっとさせられますね。
0それがあなたの求める優しさなら、笑ってあげたいと思う私なのでした。
0作中の「わたし」は、凄く身勝手な人なのか、それとも「あなた」とは異なる優しさを持つ人なのか、悩みました。何かを読み違えているのかもしれませんけどね。 個人的には身勝手な人、かなと。そっちの方が人間臭くてある意味正しい気がします。 「あなた」とは、どんな人物なのだろうか? そんな人物は存在するのだろうか? 人間達からはことごとく裏切られ、誰もが見捨てて救ってくれないような存在は、果たして人間と呼べるのだろうか? そんなことを考えてました。 そんな人物は神か仏でしか有り得ないのでは? と仮の答えを出したとき、神仏の像を指さしながら大笑いし、それでいて笑ってくれよと願う「わたし」を見た気がします。 人間は、人間らしく生きる方が楽なんでしょうね。
0小説書き123456 さん コメントありがとうございます。 最後に笑う「わたし」が、正に履き違えていることに気付き、自分もハッとしました。
0夏村木さん コメントありがとうございます。 頂いたコメントの意図を捉えかねていますが、笑って頂くのであれば、状況としては正解かなと思いました。
0千才森 万葉さん コメントありがとうございます。 「身勝手な人」という指摘、なんというか、背筋がぞくっとしました。 イメージとしては、裏切られ続ける「あなた」は神格化するほどの人物ではありませんが、人のやさしさを無自覚に利用しているシチュエーションはよくあるな、という観点からスタートし、「やさしさ」というものを、「裏切り」や「憎しみ」などの世の中のネガティブな要素を凌駕する圧倒的な力として位置づけようと試みたつもりです。 「わたし」はその力に対し畏怖の念を抱き、つねに「あなた」に寄り添っている者という立ち位置です。 いつも利用され、裏切られている「あなた」を笑っても許されるのは、より近しい者だから、「あなた」も「わたし」の笑いの意図を知っているから、という構図です。 が、本文だけだと「わたし」はなんか身勝手な嫌な奴という解釈も可能かもしれません。 まだまだ精進が必要だと思いました。
0なんかこういう経験があったような。 こういう時は余裕なくひたすら耐え忍ぶだけでした。 >できれば、あなたもいっしょに笑ってほしいと願いながら。 無理でしたね。当時の自分には。 では返詩を短歌で。 嘲笑う 裏切られつつ 言葉なく ただ為すべきと 背を向け歩む
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