別枠表示
つばさ
ぼくにつばさは生えていない 大地をけりとばす後足はない 海をわたれる尾びれはもってない 見えない檻にとじこめられて 息苦しく這っている ぼくはなさけない ぼくは醜い ぼくはくやしい ぼくはおこっている 僕は憐れんでいる でも、ぼくはあきらめたくはない 朝起きて 顔を洗って 一日がはじまる 笑みもなく、朝食を胃におしこんで 学校に行く 能面を被ったその上で微笑んで シャワーをあびても何も流れてはいかない どろりどろりと体にまとわりついたまま 目を閉じて 目を開ければ 一日がはじまる そうしてぼくはとじこめられて 足に枷をつけられたまま たとえつばさがあったとして、 飛んではゆけない 飛ばしてはくれない そうしてぼくのつばさは ぼくの背中の上で腐っていく。
つばさ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1104.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-05-15
コメント日時 2020-05-24
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ご投稿ありがとうございます。 朝食やシャワーなどの表現を好ましく感じました。笑顔を作りながら生きて、気持ち悪い感情に汚れた体はシャワーなんぞでは流れてはいかない、だんだん疲弊していく主人公の感情が色濃く表れているように感じます。 >たとえつばさがあったとして、 韻を踏んでいる印象もあったのですが、「あったとしても」の方が単純に意味が通りやすいように感じました。 >そうしてぼくのつばさは >ぼくの背中の上で腐っていく。 前半で「つばさ」はない、と記述されていますので、作中で矛盾が起こってしまっているように感じます。推敲によって、まだまだクオリティが向上できる作品と感じました。
0即興で返詩を 笑みもなく歩む彼を見た ほのかに香る腐敗臭が気になり 舌を伸ばし匂いを嗅ぐ 過去は過ぎ去ったものと 昔聞いた 未来は未だ来ないものと どこかで聞いた 悩む必要はないと 彼を見、嗅いでそれを思い出した 重量増して この体は自由に動かない 首輪つけられ どこかに行くことはない 四つ足の体 ただただ日々 朝晩10リットルの牛乳を 搾られる この体は 白黒だ 「苦しみの中で 大いに楽しくいこう」 彼に言えたらよかった言葉 私が昔聞いた 過去 遠い昔の過去 この体になる前に聞いた言葉 今満足してしまった 搾乳の日々 いつか飛べる彼を見送り 一声鳴いた
0茶化しではなくレッドブルの詩だと思いました。 レッドブルは翼を授けるそうです。 きっとこの詩の人間は疲弊しながらも レッドブルで一日を乗り切る頑張ってる人間なのだと思います。 >そうしてぼくのつばさは >ぼくの背中の上で腐っていく。 の箇所は、生えないって言ってるのに ん?って思う所ではありましたが もしかして、生えているのに気付かないで 思い込んでいて腐らせていくという事でしょうか? とにかく 病んで高い所から飛ばないで欲しいなと そうなる前に抜け出すと 翼が生えて来るんだと思いました だってねぇ、病んで飛んだ人に 天使の羽が生えるとも思わないので
0