日記 0404 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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日記 0404    

家にある処方薬がすべてなくなった。家を出た。少し風は強いけれど、陽射しがやわらかく暖かい、泣きたくなるような春の日だった。こんな日に今から行うことを思うと寂しくなる。狭い歩道で向こうから家族連れがきたので、通れるように車道側に避けた。小さな子をおぶった母親が会釈をしてくれた。私はうつむくように顔を下げた。お年寄りや、自転車のおばさんにも道をゆずった。建物の中にはいろいろな人がいた。みんな二人連れだった。洋菓子コーナーを見つめる年頃の女の子とその母親。どちらを買うかで口論する仲の良さそうな夫婦。おじいちゃんとおばあちゃん。私は小さく、小さくなりながらマツモトキヨシに入って、すばやくレジ横に向かう。数年ぶりに買う咳止めは、昔ながらのパッケージのままだったが少し値上がりしているような気がした。中年の男性薬剤師のそっけない接客がむしろありがたかった。私はふつうの、ふつうの風邪ぎみの客をよそおう。袋は有料ですがどうなさいますか? いりません 受け取った青い箱をエコバックの中に落とす。ごちゃごちゃした食料品コーナーの喧騒をつっきり、建物の外に出た。信号はちょうど青だった。交差点の先のいつものコンビニで、慣れないお酒コーナーに立つ。度数の高いチューハイ二本を手にまっすぐレジに向かう。いつもだったら恋人と、どれにしよう?と会話を交わすスナック菓子のコーナーも今日は無視する。レジの高校生くらいの女の子にお酒を渡す。モニター年齢確認のボタンを押す。背後からありがとうございますというあかるい声がした。ひだまりの往来を歩きながら、自分の存在だけがいらないものに思えた。ばけものだと思った。きのうTwitterで「あなたがやめてほしいと何度もお願いしていることをいつまでもやめない男はさっさと見限るべき」というような文章を見かけた。そのことや、二年前の夏、山下公園の芝生に腰をおろして話をしたこと、出自のことや父親のことをめずらしく真面目な口調で話す恋人の横顔を思い出していた。階段を登りながら、私は気持ち悪い、私は気持ち悪い、と何度も口の中でつぶやいた。ドアを開けると、男がベッドに横になったまま、おかえり、と言った。私は返事をせず、部屋の隅に座るとチューハイをあけ、一口ふくんだ。ジュースみたいでたしかに飲みやすい。青い箱をあけ、瓶の蓋をあけ、中に入っているビニールを取り出した。男に目をやるともう目を閉じていた。本当は、昨晩作っておいた大根とまいたけと鶏肉の煮物を一緒に食べたかった。咳止めを4錠口に入れ、チューハイで飲み込む。1錠だけ口の中に残ってしまったので、もう一度飲み込んだ。また4錠、舌にのせる。少し甘い。糖衣をはがすのを忘れていたことに気がつく。したがない。今度はすべて飲み込めた。それを何度か繰り返した。男は寝息を立てている。外はどうしようもなく晴れているのに、すべてが遠のいていく気がした。瓶の半分くらいまで中身が減ったので、4錠だけ追加して、男のとなりで横になって、待つ。自分が自分を忘れて、ただの怪物になるのを待つ。


日記 0404 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1538.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2020-04-04
コメント日時 2020-04-27
#ビーレビ杯不参加
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
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構成11
総合33
閲覧指数:1538.4
2024/11/21 23時11分22秒現在
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    作品に書かれた推薦文

日記 0404 コメントセクション

コメント数(3)
nameⅠ
作品へ
(2020-04-23)

「大根とまいたけと鶏肉の煮物」の信じられないほどの家庭的な響きがとてつもなく刺さる。 ステレオタイプな意見だけど、ODする人は家庭的、というイメージからは離れている印象がある(非日常性って言うのかな……?自分の周りに存在しない感じ。) 作品全編を通して、この非日常性、或いは日常にどことなく嫌気がさして恨みがあるような描写が続く。 そしてだからこそ、「大根とまいたけと鶏肉の煮物」が突き刺さる。 本当に一緒に食べたかったんだろうな。本当に。いや、本当に刺さる。 なんかこの感想書きながら涙出てきました。悲しい。

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Um Fantasma
作品へ
(2020-04-25)

このポエム?は描写が細かい もはやシブい感じすらする たとえば道の向こうから家族が来て道をあけてあげるとこ 詩の発想的にはこの描写なんかは飛ばしたっていい でも書いてある しかもどう会釈したとかも書いてあって これは小説的な文体なのかなと思った まあタイトルも日記だし こういう淡々としつつ丁寧な語り口のほうが「怪物」としての独白が効いてくるところもある いい作品だと思う 男と恋人は別人なのかなあ

0
t
作品へ
(2020-04-27)

眠い人さん 読んでくれてありがとうございました。煮物のところをほめていただけてうれしいです。煮物はひとりで食べましたがおいしく食べたので泣かないでください……。 Um Fantasmaさん これを書いたときはあまり通常の精神状態でなく、そういうときはものごとの取捨選択ができなくて何もかも等価値に見えるので、こういう文体になってしまいました。それが作品に合っていたならよかったです。 ありがとうございました。

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