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夜毎の酔
わたしの衣は引かれ続けている その都度 同じように息を飲む 拍子とともに目が覚めた いのに隠された面はなお放置される 体に慣れた中毒の 癒すのは時空 なにものか なにごとか によって仕組まれた別れ せっかく 繋いでくれたのに手は 食べられなくて腐らせてしまった わたしはばかだ ばかだわたしは 必ず忘れられうる観測 をして 夢 が見えて かわりに片眼も失ったの 茶 濁して不敵に笑む 濁々合わせ飲む その甲斐はなかった 「センキュー、ミスター」 センキュー 愛していた 醒めている ずっと醒めていたのだろう 衣の咲くのは三日月の鋭角 意図しないと明けない宵 転写される 意識が宙に浮いたまま であい続けた二人の目が合うまた
夜毎の酔 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1290.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 12
作成日時 2020-04-03
コメント日時 2020-04-05
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 6 | 6 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 12 | 12 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
一連目の、行替えの技巧はあきらかに成功していて、それこそ心を引きずりまわされる。 不安定なじぶんの気持ちもじょうずに表現できている。 ただ、二連目以降、その行替えを一切行なっていないのには、意味があるのか? 残念ながらわたしにはその意味が見出せなかった。 まぁ、その上で技巧なんか無視したところで、二連目以降の「せつなさのたたみかけ」は大成功しており、わたしはこの詩が大好きになった。
0いい言語感覚ですねー。ことばの流れ、具体的叙述のなかに効果的な爆発を生む抽象的語彙のハメ方とか、ひとつひとつナイスです。 ただ、ここまで書ける人が三連めだけ旧に陳腐なロックの歌詞みたいなことをやるのが「なんで……?」となってしまうというか、意図して入れた気がするんですけど、これがどういう層に刺さるのかちょっと私には分からなかったです。 とはいえ、良い書き手さんだなーというのが個人的な総評です。また作品を読ませていただきたいですね。
0花澤悠さま 嬉しいご感想です。改行についてのご意見、たいへん参考になりました。丁寧にお読みくださりありがとうございました。 なゆた創a.k.a.NORANEKOさま お読みくださりありがとうございます。改めて読み返すとたしかに三連目が陳腐に感じ、自分で書いておいてなんですが少し笑ってしまいました。気をつけたいと思います。これに懲りずにまたお読みいただければ幸いです。
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