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白青光
白青光 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1538.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 15
作成日時 2020-04-01
コメント日時 2020-04-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 8 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 15 | 12 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0.5 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 3.8 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
朔太郎や大手拓次あたりに通じるような耽美的なイメージですが、その耽美の味がくどくなく品が良いのは作者の美質でしょう。その美質を生かすには、もっと詩行も言葉も刈り込んで、これぞというイメージを強く浮き立たせた方がよいように思いました。いくらか冗長に感じる部分もあったからです。「春はいずこ/春はまだ」という着地はいささか不発。この美しいイメージの連続を締めくくるのはかなりの力技ですから、それだけの詩的エネルギーをこの一点に集中させてほしいと思いました。
0豊かなイメージが膨らんでいく感じがして、読んでいて気持ち良かったです。 なんとなく、目を閉じれば見たことのない風景が浮かんだ頃を思い出しました。僕はかえりたいです。
0石村利勝様 コメントをありがとうございます。御礼と質問を。 良い点も挙げていただき、とても嬉しいです。冗長に感じる部分は確かに思い当たり、更に練り上げなければいけないと認識しました。自分から出てきた言葉というのは、削りがたく、捨てがたく、なんとか生かしてやりたいと思ってしまいますが、それだけではいかんですね。 着地に関しましては、未熟者ながら、私の思いを述べて、石村さんに質問してみたいと思います。確かに、より印象的な終わりというのはあると思います。石村さんに指摘していただいて、いったんは、ああ、そうか…と思いました。ただ、今回、余韻を残さないことを着地では意図しました。先細り、ふっと、立ち消える終わりを示したいと思いました。耽美的な世界は好みで、現れているかもしれません。ただ、今回の作では失望、そして絶望に近い、先の見えなさを描きたいと思ったのです。そうだとしても、今回の着地はいただけないでしょうか?とはいえ、作品が全てですから、受け取られた印象が結論ではあるとは思うのですが、ご意見いただけたら嬉しいです。
1獣偏様 コメントをありがとうございます。嬉しいお言葉、ありがたく頂戴いたしました…。 獣偏様はかえりたいのですね。かえりたいですね。かえりましょう。青たちも喜ぶと思います。
0石村さんが指摘してる着地のことですが 僕は最初読んだ時、膨らんだイメージがぷつりと断絶して夢から覚めるような効果を狙ったのかなと解釈しました(その方が個人的に愛着がわいたので) ただ、白川さんのコメント欄での説明を読むまでは確信が持てなかったのでそこにもっと説得力があればもっとすごいと思いました。
0獣偏様 コメントをありがとうございます。 なるほど、そうした意図を汲んでいただいたうえでも、ということですね。 この展開上もっと工夫された言葉が配されなくてはならないということもありますよね。納得に近づいてきました。獣偏さん、お手を煩わせてすみません。しかし、有難いコメントでした。 石村利勝様 無駄な反抗を試みて申し訳ありません。精進いたします。
0お答え致します。 まず申し述べておきたいのは、私が評を書く時は、ただの詩の読者として勝手に抱いた感想をそのまま述べているだけだということです。読者は常に勝手で不親切なものですから、その勝手さと不親切さに徹した方が、むしろ作者には参考になることが多いだろうと思うからです。 作者が自分が何を書いたかを分かっているなら(つまり正しく作者であるなら)、読者の方が作者よりもその作品について知っているなどということはまずありません。勝手な読者が何を言おうと、作者が持っているその作品への確信やその値打ちを左右することは絶対にないのです。私が勝手な感想を述べる時は、その作品の作者が正しく作者である、という信頼と安心感に基づいて述べます。つまり、私が何を言おうと、作者が知っているその作品の本質や値打ちが揺らぐことはない、そういう信頼があるから安心して勝手なことを書けるわけです。 それを踏まえた上で、頂戴したお返事にお答えするために、改めて本作を読み返しました。そして、着地がどうもしっくりこない、という感想は依然として変わりませんでした。 それまでの詩行が、華がふんだんにあり饒舌とも言えるような流麗な旋律で持続していましたので、これをどう締めくくるかは難題です。同じように華のある調べで終わらせるというのはあまり味がない。自分だったらどうするだろうか、と思った時、やはり同じように言葉を極端に絞り、強く凝縮された簡潔なイメージで終わらせることを考えたと思います。 末尾二行の前にひとつ間を取り、移行をスムーズにするか。それとも狙い通りここでふっとディミヌエンドするが、リフレインを重ねることでより安定した終結にするか。もしくはこの二行に韻律感を加えるか。単に作品の完結感を出すだけなら、そうしたいろいろなやり方があると思いますが、白川さんがここで狙っているものに比べると、どうも凡庸な結果にしかならないように思います。 方向性はやはりこのままでいいのでしょう。 それで行くとするなら、やはり「春はまだ」が音もイメージも弱く思えます。弱さを示す音、弱さを示すイメージという意味ではなく、狙った効果を担う力が足りない、という意味で弱いと感じます。 ここから先は、この作品を熟知している作者自身にしかベストの解決策は発見できないわけですから、作者様にお返ししたいと思います。
1石村利勝様 丁寧に応答して下さり心から感謝いたします。 批評を受ける際の姿勢を示していただきました。 私には寄って立つものがまだなにもないゆえ、色々な方たちのご意見に揺らぐのだということは間違いないことだと思います。今回頂いた、具体的なアイデアに関する回答は、自身が感覚的に作を仕上げ、しばらく試行錯誤してたどった過程に共通するところがあり、とても納得がいきました。しかしながら、そうした体験をすることができる機会はそう多くはないかもしれません。優れていると言われる多くの作品が自分の中を通過することで、指針が揺らがぬ程度に形成されることが初歩なのだろうと思います。ただし、まだ指針と名付けられていない、指針の原型である感性や感覚がすでに人の中にはあるのですよね、きっと。優れた作品によってその答え合わせと裏付けを得るのかなと思います。初歩を経ずに直感的にやりきってしまう方もいるのかもしれませんが。初投稿にコメント頂いてから少しずつ現代詩というものに目を通し始め、揺れて揺れて、ときにおぼれそうですが、ここの水はうまい水であります。あたたかいメッセージを本当にありがとうございます。 お返しいただいた、結末のアイデアをここで提出することは控えることにいたします。一度投稿した一応の完成作品でもありますし、一回の提出でより良いものを提出できるとも限りませんし、またお手を煩わせることにもなりかねませんから。しかし、もうしばらく自分の中で考えてみます。 深謝を再びお伝えして失礼いたします。ありがとうございます。
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