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断捨離
捨てることと 残しておくこと どちらが大切かと問われたら 無論 後者だった 景色感覚人々会話情動毎日 その結晶の一粒一粒が いつかは溶けて消えてしまうから 日常が非日常的に輝いた ダイヤモンドダストの一瞬だけは 永遠に焼き付けておきたかった 過去の扉を開く 小学校の親友の手形 心の目となる 先人たちの独り言 タンスで眠る 思い出の映像や知識だけでは到底 永遠の一瞬を留めることはできないと知った時 詩ができた 言葉が写す心 詩が書ければ写真はいらないと思った 感情と思考をフリーズドライ いつでも昨日の哲学を発見し 今日の英気として食べられるように 洞察を冷気で焼いて 人生の指針を備蓄した しかし 冷凍庫に心が積み上がるにつれて 他の人が心を置いていくようになった もう抱え切れないから 私は捨てざるを得ないけど 冷凍庫に入れておいてほしいと あなたには覚えておいてほしいと 去り際に託される 理想失望絶望 苛立ち呆れ 恨み諦念罪悪感無力感 憎悪後悔無念 期待 承認欲求 累積した想いの重さ そこに蠢く生温い怒りに 安物の冷凍庫の中身が腐る こびりついて取れない誰かの怨念に 溶けた日々のエキスすら蒸発してしまう前に 飛び込んだ 腐敗の中で 喉を焼かれながら 抱きしめた誰かの怒りは 透明な悲しみになる もう十分がんばったよ 今までありがとう 抱きしめながら 手放し 赦しながら 荼毘に付す 断捨離の弔い 消えゆくことも もう一つの永遠
断捨離 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1433.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-03-30
コメント日時 2020-04-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
やっぱり、捨てることって痛みがありますよね。 「おばちゃん」と繋がってると僕は感じました。arielさんの意識を言葉にしていると思うので繋がってるのは当たり前かもしれませんけど。 応援しています。
0arielさんは、優しい人ですね。 その優しさはきっと何かしらの形で報われますよ。 詩、というか、この優しさで作りこんだ手作りお弁当のような文章の内容については、ちゃんと完食した上で、ただ、黙って微笑むしかないですね。 もしかしたら、僕について何か心配してくれた方がいるとしたら、(それはありがたいことですけど)、大丈夫です。 僕の人生は、ここまで大体、挫折と傷心と立ち直りの繰り返しですから、まあ、慣れたものです。 痛くないわけではないですけど。 「笹舟メモリー」であったのは、ちょっとした行き違いで、なんというか、そういうことです。 一つ言えるのは、僕は全く怒ってはいません。 あれでも一応、なるべく傷つけないように、細心の注意を払ったつもりです。 ここらでお便りにいきましょう。 * 「最果タヒさんについてどう思いますか?」 多分、たった今という意味ての現代の詩において、最果タヒさんの存在は避けられないでしょうね。 とりあえず、昨夜、テレビで最果さんの特集番組を観てたんですけど、序盤ずっとおじさんばかり映っていて、僕は一体、何を観ているのだろう?という気持ちになりました。 え? このおじさんが最果さん? という不思議な気持ちになりました。 番組としては、子どもが可愛いということ以外、特に観るところのないものに思いました。 僕は「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は持ってるし、読んだんですけど、なんというか、面白いのは面白いんですけど、この人、自分が書いていること、自分で心から思ってるのかな?、という疑問を持ちました。 今なら分かるんですけど、多分、最果さんの詩って、自分自身を無にして、この社会の空気を正確に写しとってるもの、だと思う。 だから、多くの人の共感をえやすい。 みんな同じ時代の空気を吸ってるから。 そして、今の時代に満ちている空気は、呪い、だとも思う。 ただ、僕は、詩人や芸術家という人の役割は、その空気を自分で引き受けて清浄化するこじゃないかと思う。 正確に写し取ってるだけじゃ、ダメなんじゃないかな? 少なくとも、詩人としては。 職業作家としては、売れればOKだから、売れてればOKだと思う。 本人のTwitterを見ると、詩以外にも、文章が載っていて、そっちの方は好きという気持ちが爆発していて、詩のよそよそしさに反比例するように、生き生きしてて、けっこう好きですね。 正直に言わせてもらえば、詩人としてはそれほど引かれないですけど、私人としてはけっこう好きかもしれない。 まあ、こんな事言われて、うれしいかわからないですけど。 詩に関して、もっと上を目指したいのなら、無私と滅私は違うということですね。 無私は、自分のために自分を殺すこと。 滅私は、誰かのために自分を殺すこと。 パエリア。 自分のためじゃなくて、誰かのために生きれるようになったら、もっと自分の想いと詩との距離が近づくと思う。 ただそれで、売れなくなっても責任はとれないですけど。 「やっぱり会いたいんですけど」 たぶん、三年後の2023年の春先くらいが、ひとつチャンスだと思う。 その時までにコロナウイルスが終息して、まだ僕に会いたいという気持ちが残っていれば、三年後が一つのチャンスだと思います。 ちなみに、コロナウイルスはたぶん終息までに、2、3年は覚悟しないといけない気がする。 それだけ時間がたって、まだ会いたいなんて思ってくれる人がいるんだろうか……? まあ、3年あれば気持ちも落ち着くでしょう。 「文体変わりました?」 変わったかもしれません。 ちょっとレベルアップしたかも。 これも特別レッスンのお蔭ですね。 「モテてますね」 モテてるかどうかわからないですけど、好きな人に振り向いてもらえなければ、意味がないと思っています。 だから、もう、意味がないんですけれど。 「また探せばいいのでは?」 そうですね。 「死にたいって思いますか?」 死んだ方が楽かな?っていう思いは、まあすることもありますけど、死にたいって思うことはほとんどなくて、基本的にいつでも生きたいです。 うまく活きれなくて、苦しんできたので、能力を発揮できてる今が、楽しいです。 ある意味、生き続けることは拷問だし、死はご褒美でもあります。 まだまだやり残してることがあるんで、今は絶対に生きたいです。 辛くて苦しくて死にたいんじゃなくて、生きたいから辛くて苦しいです。 だから、なんでも食べて糧にします。 好みはありますが。 「私の脳を好きなように改造しつくしてください」 一度、手をつけ始めたら、もう二度と元には戻れませんが、それでもよろしければ、承ります。 なお、改造の際に、何度も、頭おかしくなるという想いもされるでしょうけれど、それも併せてご了承下さいくださいませ。 また、一度改造に着手しましたら、アルコール飲料とは手を切るとお約束ください。 アルコール飲料による陶酔は、覚醒を妨げますので。 上記に納得した上で、それでもご希望の方は、下記のドアノブを回してお入りください。 "全ての人生の責任は自分にある。なにがあっても人のせいにしてはいけない" (注・これは女性専用ドアです) 男性の方は生きてるだけで、頭が改造されていくと思うので、目の前の現実と向き合ってみてくださいませ。 「特別レッスンってなんですか?」 神様に組んでもらった、特別カリキュラムです。 「自分も特別レッスンを受けてみたいです」 特別レッスンを受けるには、条件があります。 お酒を生涯断つことです。 お酒=アルコールとは、元来、飲み物ではありません。 消毒液です。 飲むと心地よくなるので、飲まれてきたものです。 まあ、ある種の麻薬です。 でも、現代日本で、お酒を飲むのは合法なので、飲みたい方は、どうぞお飲みください。 そして、僕と会いたい方もお酒を断ってください、生涯。 もっとも、これも強制ではありません。 僕か酒か、どちらを選んでも、貴方の自由です。 それで、今、お酒を飲んでない人は、心の中で、「特別レッスンを受けたいです」と強く願ってみてください。 その願いが届けば、レッスンは始まります。 その合図は、「思いがけないこと」。 思いがけないことが、日常に起きたら、それがレッスン開始の合図です。 まあ、特別レッスンは、HUNTER×HUNTERで言えば、念の修得みたいなものですから、自分のことをできた上でのプラスアルファだと思っていてください。 「紹介してもらった漫画が面白いです」 その言葉だけで、僕はもう一つ報われました。 「日本の未来が心配なんですが?」 日本の未来を作っているのは、今日の僕らなので、今日一日をよく生きましょう。 * 長くなりましたけど、あえて全部載せました。 明日からは、新学期が始まります。 つまり、まあ、色々あるということです。 今までになかった軋轢や、予想外のなんやかんや。 この春休みは、予行演習みたいなもので、本番はこれから。 一応、それを見越して、セーフティネットになるような伏線をいっぱい植えておいたので、あまり不安がらずいきましょう。 * arielさん、本当にありがとう。 arielさんは、堕天使にはならないでくださいね。
0執着を手放すことへの痛み、確実にあると思います。「おばちゃん」もまた、プライドを手放すことでフラットになることを書いた詩だったので、大いに繋がっています。 それ以上に、一つ前の作品「色即是空 空即是色」との繋がりが個人的には奇妙です。執着を手放す「断捨離」と、縁がなくなっても新しい形の継続を目論むほどの燃える執着を描いた「色即是空 空即是色」はお互いにアンチテーゼになっていました。この二つのバランスが大事なのだと、書いてみて実感しました。我ながら、ほんとに二重人格的です。笑 読んで頂きありがとうございました。世の中は混乱を増しておりますが、どうぞご自愛下さい。
0トビラ様 「手作り弁当」、素敵な比喩をありがとうございます。文字が多くなってしまって、もう少し考えとイメージを凝縮させなきゃと思います。今回もお読み頂きありがとうございました。 お便り企画、面白いですね。笑 特に最果タヒさんの考察については、納得するところばかりです。「空気を自分で引き受けて清浄化すること」が詩人の役割だとしたら、こんな時こそ詩は大事ですね。私は混沌の中でも「真を掴み、写すこと」で、上記の清浄化がなされるのかなと思っています。どんな悲惨な状況でも、目を瞑り見て見ぬ振りだけはしたくないものです。現実には、この頃の騒動でいかに多くの人が何十年も目を瞑って生きてきているかを目の当たりにし、怖くなっていますが。。。反面教師にするしかありません。
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