痛みの根から恨みの花が開花する。 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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痛みの根から恨みの花が開花する。    

 白いシーツの土の上 根が這うように横たわり動けない   ただ耐える 耐える 耐えがたきを耐えて それで得るものはなに?  誰かの為に我慢して淘汰されていく名も知らぬあなた    懸命に生きて終りは紙の上で一行にすらない。  無機質な数字の一つとなって記されていく。  ふと風が吹く 口からヒューヒューと  それは夜風で揺れる葉のように呼吸器が締め上げられて擦れる音     誰も知ることなく知らされることなく増えて消えていく私達  暗い夜の間に朽ちて土塊となって枯れていくそれを知るのは僅か  心を痛めて嘆くも次は自分かと恐れて触れることもなく   ただ嘆きと畏れ。それだけが静かにこの国を流れていく  ああやがて痛みの根から恨みの華が開花する。 


痛みの根から恨みの花が開花する。 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1295.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-03-14
コメント日時 2020-03-16
#現代詩
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
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2025/04/10 06時10分30秒現在
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    作品に書かれた推薦文

痛みの根から恨みの花が開花する。 コメントセクション

コメント数(1)
湯煙
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(2020-03-16)

恨みと恨(ハン)と。韓国でよく言われますハンとはまたニュアンスは異なるようですが。 最後に置かれた恨みの華が開花するという一文にどこかやりきれなさや、ジョーカーのような悪の華としての存在を匂わせる屈折したものを感じました。

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