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分断
私の足が 歩くことを止めない 私の手が 掴むことを止めない 私の臓器が 生きることを止めない から 私の身体は 常に分断されている 私の足が 掴むことがないように 私の手が 歩くことがないように 私の臓器が 自殺することがないように 私の身体は 役目によって分断されている 私が呼吸して ほんの少し膨らむとき 真っ直ぐに引いた線も 少しだけ揺らいでくれれば良いのに 或いは 真っ直ぐに歩んだ歩幅に 何かが起きればいいのに 私の身体に起きたこととはまた別のことが ノートのうえや 道路のうえに 起きている から 。 私と私の大切な人たちに酷いことをいうあいつらがまるで優しい顔をして優しい言葉をかけるものだから私は気が狂いそうになる。なぜ私に敵対する人間に優しさなどあるのだろうか、そのヒトカケラでも他者にそれを与えようとしないのだろうか。平面を破って捨てた、夜は長くカスタネットの音がカチカチカチカチ、タンタンタン。 湖の上で ゆっくりと沈むとき 私の身体は 私の身体と ひとつになる 大きく息を吐けば 手や足が 沈んでいく 私の苦しみに 手も 足も 震えてくれる それでも健全なこの心が この脳みそが私を裏切る ぜえぜえと息を荒げて湖から顔を出す私の顔は醜く 手も足も驚くほど重く冷たく 私はただの肉塊になってしまっているというのに わたしの心が 脳みそが 別人の顔をして私を生かす 私が 私でさえ バラバラに分断されているから 君と手を繋ぐこともままらない、
分断 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1952.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 12
作成日時 2020-03-12
コメント日時 2020-04-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 6 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 6 | 0 |
総合ポイント | 12 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 6 | 6 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 6 | 6 |
総合 | 12 | 12 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちは。 2020年3月の選考員を務めました、眠い人と申します。 3月度の個人賞に楽子氏の本作品を推薦させて頂きました。 個人賞ということであくまで主観での感想にはなりますが、3月の作品の中で最も私がハッとさせられたのが本作品です。 詳しい感想は選評を読んで頂きたいのですが、素敵な作品を書いてくださった感謝を申し上げたいです。 今後とも良き詩生活を<(_ _)>
0みました!!!! わあいありがとうございます!! 私のお気に入りの詩だったのにコメントもついていなかったから、ほんとうにうれしいです! 特に「そのまま読んでほしい」という指摘が本当にその通りでした。 ありがとうございました!
0コメントを書きたい気持ち非常に強かったのですが、.これだけ素敵な作品なので一時の感情で、うわこれ良い!!!みたいな風に書きたくなくて、個人賞の発表でしっかりと言葉にした次第です。 最新投稿作品の『私の盗まれたバックはあかかった』も才が溢れていらっしゃって、私はこのサイトで作者推しのようなことは今までしてこなかったんですけど、楽子さんが初めての推しになりました笑
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