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回送
降車駅を忘れぬよう 注意深くなる日々に気づき 分解した精神構造の ひとつひとつを手繰り寄せる 豪速で走る列車と記憶の連結に 帰る場所もないのだという 非合理的な内言に背を向け 連呼される駅名と各々が 帰ろうとする土地は 何れも実像を結ばず減衰する 関係性の構築を諦めてしまったら我々は この地でも同じ不安を抱えまたひとつ駅を増やし 弱体化する連結に慄いていつか 本当に身を投げようにも 降りる場所すら無いかもしれない 共存しようと口が裂けても言えないような 泥を塗り重ねたからには 先々の闇は周知の事実であり暗黙の了解であり これで良い これで良いのだと 大声を上げて走る他に路はない 終着の日は神のみぞ知る代わり 私は駅に知らない種を蒔く 帰る地のない各々がある日に降りてしまっても 救われますように報われますように
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作品データ
P V 数 : 1319.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-03-07
コメント日時 2020-03-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
文章全体を通して何か「かっこよさ」が伝わってくる。 水無田気流の『音速平和』に通じるような何かを感じました。 文章にこのような色を付けることは、文才の1種であると思います。 メッセージ性を伝えるとか、叙述的に何かを言い表せるとか、色々な文才がありますが、文に何かしらの雰囲気(性格)を持たせる力って、この中でもかなり難易度の高い方に分類されていると感じます。 すごいなぁ。すごいです。 カッコイイ。
0今の僕の心に一番届きました。 これが共感なら嬉しいです。 素敵な詩をありがとうございます。
0読んで頂いてありがとうございます。 水無田気流さんは存じ上げないのですが、ネットに出ている文を拝見した限りだと、単語選びが似ていたかもしれないです。 弱々しい文体では書きたくなかったので、かっこいい雰囲気になってたなら良かったなと思います。
0獣偏さん 読んで下さってありがとうございます。 何か感じ取っていただけたなら私も嬉しいです。
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