難破船 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

難破船    

雲が解けたら雨が降り 水溜りに映る逆さまの街は さよならを出会いに変えて染まり 追い駆けても追い駆けても きっと太陽は沈まないだろう 秒針が動く隙間を狙って 私の心はあなたを想い 夕立がひとつの恋を綴り 髪の毛に川を流していく さよならを覆した船が 揺れるのは自分に酔っているから オレンジの光を絞った胸は 帆が張るまで引き合っていた空に ひとひらの手形を残して 相応しい合図で始まりたい


難破船 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 2041.0
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 9

作成日時 2020-03-01
コメント日時 2020-04-10
#現代詩
項目全期間(2025/04/22現在)投稿後10日間
叙情性77
前衛性00
可読性11
エンタメ11
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント99
 平均値  中央値 
叙情性3.53.5
前衛性00
可読性0.50.5
 エンタメ0.50.5
技巧00
音韻00
構成00
総合4.54.5
閲覧指数:2041.0
2025/04/22 00時22分35秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

難破船 コメントセクション

コメント数(7)
ariel
ariel
作品へ
(2020-03-01)

爽やかすぎて、もう眩しいです!恋?の情熱を天気の大いなるエネルギーに重ね、太陽が照りつける時も、髪が雨に泳ぐような豪雨の時も、「私」はひたすら「あなた」を想い続けている、アツい情景が描かれていますね。忘れていた青春を思い出しました。←素敵な作品をありがとうございます。

抒情:2 前衛:0 可読:1 エンタメ:0 技巧:0 音韻:0 構成:0  
0
ミナト螢
作品へ
(2020-03-06)

0
ミナト螢
arielさんへ
(2020-03-07)

コメント下さりありがとうございます。もう少し暗い雰囲気でも良かったかなぁと思ってしまいました。

0
ミナト螢
さんへ
(2020-03-08)

素敵なお言葉を頂けて、感激しております。ありがとうございます。 最近は、以前よりは何とか形になって来ましたが、内容をもっと深めていきたいですね。

0
ふじりゅう
作品へ
(2020-03-13)

本作に存在する「気付き」の工夫に注目しました。 詩を読む時、全くの無感情で読んだ時、或いは喜怒哀楽いずれかの精神状態をもって読んだ時で、幾ばくかその作品の発見が変わる時があります。本作は、それに該当するのではないかと。 悲しい気持ちで読んだ時、「さよなら」という言葉は非常に目立つ存在となり、「逆さまの街」は悲壮感を持った存在として印象に残るのではないかと思われます。 他方、よろこびの気持ちで読んだ時、本作は希望を書いているのだと感じ、さよなら、という言葉は影に隠れてしまいます。 殆どの作品は読み方を制限されているのに対して、本作は多様な感情を包括出来る、そのような魅力があるのではないかと考えます。 なぜ、そのような事が出来るのか。これは、比喩が感情によって縛られていないからです。 >髪の毛に川を流している >オレンジ色の光を絞った胸 といった比喩は、どうとでも取れるという投げやりな比喩にはなっておらず、他方、そこに脂ぎった筆者の意図が全く感じられないからです。 即ち、極めて自然体で読めるように工夫された作品と見受けられます。優れた一作です。

0
ミナト螢
ふじりゅうさんへ
(2020-03-13)

真摯なコメントを頂きまして、光栄です。作品を手離した時から、読み手の気持ちで光ったり折れたりするものが面白いと思います。とは言え、私にそのような計算ができるはずもなく、いつもどおりに書きました。 始まりと終わりの間を彷徨うという意味で、タイトルは後からつけたのですが。ビーレビに参加される方は、皆さんタイトルが上手くて驚きます! どうしたら、上達できるのでしょうか。

0
カオティクルConverge!!貴音さん
作品へ
(2020-04-10)

全体的に明るく爽やかですが はしゃいでいない丁寧に言葉を編んで作られているのを感じました。 私だったらもう少しはじけてしまうので、参考にさせていただきます。 中でも前半の個々の部分 ★ 雲が解けたら雨が降り 水溜りに映る逆さまの街は さよならを出会いに変えて染まり 追い駆けても追い駆けても きっと太陽は沈まないだろう 秒針が動く隙間を狙って 私の心はあなたを想い 夕立がひとつの恋を綴り 髪の毛に川を流していく ★ 此処は特に惚れました。天晴です。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1