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JOKER
なだらかな丘で こまった人たちを仕分けていた 必然的に降り積もる ガム、 のように冷静な方解石は 底でねばついて 次の誰かのよりどころになる リピートアフタミー 自信家だった五十五年目の夏 きみを助けられると思った わたしはわたしなりの水晶をかかえて あなたたに辿り着いた。苔なんて沢山 食べてきたから目をそらしていた。 靄なのに輪郭を持ちたくて、トランプ をめくりはじめる。キングが出たら手 当たり次第に結婚して死ぬつもりだ った。 きみが苛立てば 石を並べていればよかった 並べたもの以外なら好きな四歳児は ごめんとさよならが言えて よかったと言って泣き出した N極だけの磁石があれば ぼくの人生もちがっただろうか そんなことを考えているうちに きみは立ち直っていた わたしはわたしなりの水晶を溶かす作 業をはじめた。絶対にあなたとしかで きないこと。そう思いたくてトランプ をめくり続けた。ああ燃やしても何ひ とつ焦げつかない。リピートアフタミ ー。一文字ずつ分解してどこもささな ないしるべにした。まき、しず、ゆめ、 ごめん。そしてさよならセガワさん。 ありがとうとたくさん言われた ありがとうと心から思った ぼくはなにをしたわけでもなかった そのことにも気づいてしまった さよならって言うべきなんだろうか 溶かしても溶かしても溶かしても (残りの一枚がなん であるかを、ふたり とも 知っていた。 伏せたま まにして席を立ち、 解かれたリピートの R、を隠したのはわたしのほうだったのか、 、ゆっくりと、すれちがっていった。 、通過点だと、わきまえていった。
JOKER ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1480.5
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 15
作成日時 2020-03-01
コメント日時 2020-03-18
項目 | 全期間(2024/11/24現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 5 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 0 |
技巧 | 4 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 3 | 1 |
総合ポイント | 15 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 1.3 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0.3 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.8 | 1 |
総合 | 3.8 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
非常に個性的な詩句が並んでいて、大変面白い作品であることは間違いないのですが、他方詰め込みすぎであるとも思いました。 かなり急いで書かれたのかな、という印象です。一部誤字がある点もそれを裏付けていると思いますし、思いついたモチーフを詰め込んだはいいがまとめきれなかった、そういった点が「トランプ→石→4歳児→磁石」という、唐突な場面の繋がりに現れているのだと感じます。 他方、その思いついたアイデアを整合することが出来れば、本作は化けるのではないか、とも思いました。