北に向かつて歩く一日 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

北に向かつて歩く一日    

   北に向かつて歩く一日 長い雨があがつて まるい空には素敵なパレツト(ひたむきな青) 傘を一本ぶら下げて、僕は旅人になつた。 やはらかな叢に踵をぬらし 見果てぬ夢は遠く投げられ 北極星に向かつて尽きない抛物線を 傘を振りふり僕はなぞる。 さやうなら草雲雀 僕は急いでゐるんだ。 とぼけた自転の圏内を ひと足早く脱け出して 君が睡つてゐるかるい朝 僕がめざすのはそれだ。 虹色の風にくちづけするのは! たまらない…… あまくいたづらなセンチメンタル 宝石を覆しても午後は虚ろに翳り 秋の陽射しのすゞやかなみそぎ



北に向かつて歩く一日 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 2068.8
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 37

作成日時 2020-02-24
コメント日時 2020-03-04
#現代詩
項目全期間(2025/04/03現在)投稿後10日間
叙情性99
前衛性00
可読性55
エンタメ44
技巧88
音韻55
構成66
総合ポイント3737
 平均値  中央値 
叙情性33
前衛性00
可読性1.70
 エンタメ1.31
技巧2.73
音韻1.70
構成22
総合12.39
閲覧指数:2068.8
2025/04/03 00時42分25秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

北に向かつて歩く一日 コメントセクション

コメント数(6)
るる
作品へ
(2020-02-25)

とても おおきな景色を感じさせていただけた詩でした。地平をどこまでも歩いた気分になりました。そして ひろびろと清涼で明るい朝を わたしの心にいただきました。ありがとうござます。草雲雀(くさひばり)とは、のコオロギの一種なのですね。検索かけて 虫の鳴き声を聞いてみたりしました。日本人に生まれてよかったと しみじみしました。ありがとうございます。 さやうなら いとけなき声 草雲雀 (雛祭イベントで、五七五調でコメントしてます。) https://www.breview.org/forum_blog/archives/668

1
石村利勝
作品へ
(2020-02-27)

0
夜野 群青
作品へ
(2020-02-27)

こんにちは。 句読点、歴史的仮名遣いが使われている詩を最近よく目にするようになりました。歌やアニメなど、文豪たちが再注目された背景のせいでしょうか……。 私自身も詩によって使うのですが、詩にもやはり“流行”があるんだな、と思わずにはいられません。 良いか悪いかわかりませんが、それ踏まえた上で使うのでは意味合いが違ってくるのではないかなぁ、とそんなことを感じたりしました。 詩全体に流れる乾いた空気感。それがとても心地好いのです。 あかるく健全な、そして来るであろう“冬”が少し匂うところも。

1
石村利勝
作品へ
(2020-02-27)

真清水るるさま コメント返信したんですがなぜか反映されていないですね。それとも匿名筆者には見えない設定なのか。 ともあれ、拙い若書きの作品(1991年作)をお読みいただき、過分のお言葉まで下さったことに御礼申し上げまする。 夜野 群青さま ご高覧ありがとうございます。歴史的仮名遣いが流行?し始めているとしたら嬉しいですね。小生は三十年以上前から歴史的仮名遣いで作品を書いておりました。(若い頃は漢字も正漢字(所謂旧漢字)にしていましたが、近年の読書層を考えると可読性があまりに低いのでやむなく使用を控えております。)長いこと書いていると、時代が一回り二回りして戻ってくるようなことが起こるのですね(笑)

0
藤 一紀
作品へ
(2020-03-04)

こんばんは。明るさを感じる作品でした。しかしながら、それは喪失の哀しみを裏にもつような透明な明るさのように思えました。そこからの旅立ちのように。 西脇順三郎の『天気』の冒頭、 《(覆された宝石)のような朝》に感じる眩しさが、こちらではたちまち翳ってしまうという強い対比のためにそう感じたかもしれません。

1
石村利勝
藤 一紀さんへ
(2020-03-04)

藤 一紀様、ご高覧有難うございます。 >喪失の哀しみを裏にもつような透明な明るさ 若い頃、まさにそのような質の抒情をひたすら追求していたことを思い出します。 今は良くも悪くもそういうものを書くような心境ではありませんが、自分にとって大切な詩情であることに変わりはありません。そこに共鳴して下さったのは嬉しいことでした。

1

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1