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わすれても
橙色の小さな花が むせ返る程に 香っています もうじき夜が来ます 私は この小さな花を手で掻き集め 瓶に詰めて 香水にしました あなたも集めましたか? 紅い大きな花が落ちる様を 見逃さないよう じっと見ていました もうじき朝が来ます 花が落ちる一瞬 それは流れ星と同等で 私の手では掴めないものでした どうか永遠にと シャッターを何度も切りました あなたも その様を書き留めましたか? それは永遠になりましたか? 百年前も 今も 百年後も 今見える全てが入れ替わったとしても 花は咲き 私たちは同じ事を繰り返し 花の名前を忘れてしまうのでしょう そうしてあなたは 誰かに花の名前を 尋ねるのでしょう いつを生きても同じです あの日集めた金木犀を あの日 永遠にしたかった藪椿を どうか一緒に探しましょう
わすれても ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1590.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 10
作成日時 2020-02-19
コメント日時 2020-03-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 6 | 6 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 10 | 10 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>いつを生きても同じです 刺さりました 灯台や ひとり寂しく 今日もまた (雛祭イベントで、五七五調でコメントしてます。) https://www.breview.org/forum_blog/archives/668
0ヽ(・◇・)ノ金木犀の正体は芋虫のディックだったのです! ヽ( ・◇・)ノ娑羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわすのです。
0何となくですが、ヘチマ水をとるようなイメージが湧きました。あの日集めた金木犀はもしかしたら、秋ではなかったのかもしれません。温度調整された冬でも咲くような春でも咲くような金木犀、そんなことを思いました。
クミトリナギさん ありがとうございます。 嬉しいです。 私たちは、いつを生きているのでしょうか。。。
0ベイトマンさん ありがとうございます。 全ての正体は、、、!!!
0エイクピアさん ありがとうございます。 ヘチマ水、素敵です。いつをも想像していつでもない世界、、。
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