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三月の桜、四月の鬼
何を買ったの 色つきリップ それで 絵を描くの いや 絵を描くのかもしれない 日が短くなったので 濃いのを買わなきゃ いけないのだと思った うちの中でくらい 腹を抱えて笑っても いいのじゃないかと あなたに色がつくのは うれしい 日々は彩らない あくまで 汗が落ちてしまっても 時間が 経ったらまた 買えばいい それはね いまでなければできないこと そういえば 何を思ったの 感じたの 冷たいものに触れたい季節に 冷たいものに触れる自由に なにもかもがあったよ 夜まであった 朝待って 夜に別れた 今でも 瞬きが続いているよう 真っ暗闇の 口で溶かしたチョコレート おいしかったなぁ 私ではないのに 照れくさい 今でもその手に 触れていて 退屈など 花のように咲いている 私にはいらないものを 手に入れて 回るあなたは 恋をする ちょっと待って 雨が降っているよ 傘があるよ こっちへ来て またどこかで唸るのが聞かれる 照らすものと照らすものが動き出す 奴らは守られていて 八方 だから前を見てはいない かわりに夢をみている 人と人とが抽象的に交わる点で 人ではない大きな者がやってきて 本当の敵の顔が傲慢である 僅かな気の向きで 脅す いつでも終わらすことができるぞと笑う ここは俺の道ぞ これは俺の足ぞ 赤く点々と跡づける響きは遠く やがて他人の影を地面に広げる 生きている者の 生きていることを 妨げる 殺すことのできる者ほど殺す 殺されたことに気づかずに死んでゆく 人ではない 人ではない 人を生かしているのは お前ではない 摂理は知られないからといって 決してゆるされない 速度と 回転が蓄積する その果てに 奴らの地獄があればいい 人ではない 人ではない 夢があり 誇らしげであり たとえ優越したとしても 冷たい手を 裂いても知らない ものたちは 自由を生かす者では決してない
三月の桜、四月の鬼 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1713.6
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2020-02-16
コメント日時 2020-02-16
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 3 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文