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晩夏 頬を撫でた風が君の来訪を告げる 見慣れた景色 道端に咲くリコリス けれど 後ろに伸びる影は1つしか見えなかった 憎らしいほど青い空に君を仰ぐ 追憶の空で貴方は笑っていた 愛した君 今でも貴方は笑っているのでしょうか 私にはもう、貴方は見えないけれど ねぇ気づいて 隣より近い場所に ねぇ気づいて 誰にも見せない表情に 動かない貴方を前に 泣き叫ぶことしか出来なかった ガランドウ 何故私だけをこの伽藍堂の世界に残したのだと 何故私の未来に貴方だけが居ないのだと 叫んで 叫んで 慟哭の声が喉を焼き尽くしても なお荒れ狂うこの熱情は 濁流のように トド 止まることを許さなかった 最後、貴方が目の前で焼けてゆく様を 呆然と眺めていた それは地に燃えるリコリスのように 強く 儚く 何よりも美しかった 貴方が居なくなって 4度目の夏が過ぎた 今年も1輪、リコリスの花を添えて 貴方の墓前に立つ ――想うは貴方1人 愛しています いつかまた会えた時は きっと…きっと 最期まで 共に生きましょう
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作品データ
P V 数 : 1211.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-02-15
コメント日時 2020-02-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
さよならと 河原立ち寄り 石を積む (雛祭イベントで、五七五調でコメントしてます。) https://www.breview.org/forum_blog/archives/668
0羽田恭さん 素敵な川柳をありがとうございます。 この詩のどこで『河原』に結びついたのかとても興味が湧きました。 石を積む行為を通して、彼女は何を消化したのか。先ほど調べたところ ・地獄に行った死者や、死んだ子供の霊は、ひたすら石を積む行を強制させらるので、それを代行し、楽にしてあげるという説。 ・道に迷わぬように正しい道に石をおいていくと言う説。 があるそうです。どちらにせよ、彼女の優しさを感じる暖かくて、少し寂しさを感じる川柳でした。
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