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憧れ
真夏の、日差しがまぶしい平日の昼間。 さまよい、ふらつく若者。 まだ小さかった私は、すれ違いに、 母に手を引かれながら、目を奪われていたの。 多分、その日は風はなくて、暑かった。 母は私を急かしたわ。 それから、私は平日から何の意味もないけど、 地元の路線沿いを徘徊したり、 全く自分と関係ないプラットホームに居座り続けたり、 わざと意味不明な行動をとったの。 みんなはちゃんと学校に通っていて 難しい数式なんかを真剣に解いてる。 それなのに、学校もまともに行かず、 こんなことをしている人は 私だけ。 周りはこう告げたの。そうやって自由に暮らして楽ね。 平日の昼間からふらつく難しさを、 いつも考えているわ。 ふとすれ違った若者に、資格はあるか問いかけたら、 私はすでに焼かれて死んじゃってた。 あの夏、 もやもやとしたゆらめく、 魅惑的な陽炎に私は誘われた。
憧れ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1497.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2020-02-13
コメント日時 2020-02-29
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.7 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.7 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
憧れと誘惑は似ているのかもしれない、と感じた作品です。読んで受けるゆらゆらふらふらした印象が、陽炎そのものの様でした。
0ヽ(・◇・)ノ魅惑的な陽炎の正体は芋虫のディックです。 ヽ( ・◇・)ノそこでベンウェイ医師は真夏の空に赤い雪を降らせました。 ヽ(・◇・)ノすると、聖愚者は意味不明な行動を取りながら言いました。 ヽ(・◇・)ノお前の言葉は美しい。呪詛と怨嗟に満ちていてと。
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