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時は巻き戻る Time's Revenges
私はずっと、海を越えての友人でありました。 私は彼を好きでしたが、彼は私を愛しておりました。 全ては私の書いた本から起こったのです。 彼にとりわけ贔屓されていると気付かれたのは 彼がむごたらしくあなたを虐殺してからで それもあなたが私の本を褒めなかったからでした。 彼は彼なりに最善を尽くし、その脈がもしかしたら この重い頭に今夜は嵌め込まれたのかも知れません。 次の月まで、私が生きようとしたならば、 周りは私を落ち着かせようとしたでしょう、 あるいは寝間着から伸ばした私の手が 彼を見つけるまでは。遠い国から彼は来て この貧しい場所に私の看護をしようと 私の吸物を作り私の顔を洗い 私の火を灯し、そして何よりずっと 古き良きユーモアに満ちた笑顔で話に付き合うものだから つい私も言ってしまう「あまり近づかないで頂戴 来るなら殺して、夜も昼も止まらないんだから こんなの熱で動悸や痙攣するより酷いじゃない 彼のぎこちない靴のきしみったら!」 私にはわかります、彼ならこうしたに違いないと。 セント・ポールが2時を打つようにはっきりと。 思いますに、むしろ私こそが悩みの種。 そうです、会わないよりは会った方が良い。 手を挙げるだけで彼をそこに座らせられたなら でも私の前には空の椅子しかありませんから 今夜、私の頭痛は本当にきつくて もう読むことも考えることも辛くて 紫色になっている指ではペンも持てないほど この屋根裏部屋は凍りつく寒さで! I've a Friend, over the sea; I like him, but he loves me. It all grew out of the books I write; They find such favour in his sight That he slaughters you with savage looks Because you don't admire my books. He does himself though,---and if some vein Were to snap to-night in this heavy brain, To-morrow month, if I lived to try, Round should I just turn quietly, Or out of the bedclothes stretch my hand Till I found him, come from his foreign land To be my nurse in this poor place, And make my broth and wash my face And light my fire and, all the while, Bear with his old good-humoured smile That I told him ``Better have kept away ``Than come and kill me, night and day, ``With, worse than fever throbs and shoots, ``The creaking of his clumsy boots.'' I am as sure that this he would do As that Saint Paul's is striking two. And I think I rather ... woe is me! ---Yes, rather would see him than not see, If lifting a hand could seat him there Before me in the empty chair To-night, when my head aches indeed, And I can neither think nor read Nor make these purple fingers hold The pen; this garret's freezing cold! さて私は女性であった筈。そこに男が目覚める、 笑う幽鬼にして蛇たる者共の王子が 私の中で、彼女の名に於て祈るや 運命はその途に何やら化け物を寄越す 彼女へ捧げる私の愛も、色褪せてしまうような 突き上げられ表向き我慢させられるような なので私も自分に示すことにしようか、海よりも 深い情熱を私が要することになるのだと それ良くないことばかり考えるわ想像は異様だわ 寝たきりのその姿は弱々しい等など 皆批評家は言い、まだまだ非難は続くのだが 怒りの言葉は一言だってあなたに届きはしない。 しかし喜んで欲しい、私が迷っていることに 我が頬を彼女の足元に差し出そうか 我が足元に踏み躙るよりはましかと、 かのフィレンツェ人の栄誉を。 そしてあなたは見ることになる、如何に悪魔が足掻くかを 火の神が寄越されるか、さもなくば他の終末を迎えるかを! 部屋へ上っては下りつつ、あなたに告げよう、 この屋根裏は、愛の最高の冠を以て飾られよう、 そして愛の完璧な宴を以て供されようと。 思うに彼女が為に何を失おうと、 身も心も平和も名誉も構わない、 青年期の終わりや人たる者が目標にするようなもの一切。 かくて我が魂は、罪作りな肉体にあって 満杯に満たされ、外にも内にも食われよう 彼女の顔、彼女の目、 唇、可愛らしい顎、口元なる 影が揺らぎを以て。そして彼女は (あなたには告げよう)穏やかに決することだろう、 私は火炙りにされるべきであると。 それで彼女の欲望が達せられるなら佳し そして彼女をして招待せしめよう 明日の夜、有名な大舞踏会へ。 And I've a Lady---there he wakes, The laughing fiend and prince of snakes Within me, at her name, to pray Fate send some creature in the way Of my love for her, to be down-torn, Upthrust and outward-borne, So I might prove myself that sea Of passion which I needs must be! Call my thoughts false and my fancies quaint And my style infirm and its figures faint, All the critics say, and more blame yet, And not one angry word you get. But, please you, wonder I would put My cheek beneath that lady's foot Rather than trample under mine The laurels of the Florentine, And you shall see how the devil spends A fire God gave for other ends! I tell you, I stride up and down This garret, crowned with love's best crown, And feasted with love's perfect feast, To think I kill for her, at least, Body and soul and peace and fame, Alike youth's end and manhood's aim, ---So is my spirit, as flesh with sin, Filled full, eaten out and in With the face of her, the eyes of her, The lips, the little chin, the stir Of shadow round her month; and she ---I'll tell you,---calmly would decree That I should roast at a slow fire, If that would compass her desire And make her one whom they invite To the famous ball to-morrow night. 天国は存在するのかも知れません。地獄は存在するに違いありません。 そしてその間に、私達の大地が此処に存在するのです。善哉! There may be heaven; there must be hell; Meantime, there is our earth here---well! by Robert Browning
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作品データ
P V 数 : 1514.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-02-01
コメント日時 2020-02-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ブローニングのこの詩は、邦訳が見当たりませんので、自分でやってみましたが。前半と後半で男女が入れ替わっているようで、訳者の見落としが有るにしても、普通に訳すのは無理でした。 屋根裏部屋って居住には向かない筈なのだけど、何か拘る理由があるのかしら?
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