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新緑街
この街には夕方がなく 人々はまぶたの裏に 思い思いの夕方を 描き出そうとしているのである 泥と、それからよくわからぬ白い染料とで汚れた足袋を履く男 その熱い背中に 私はひとり夕方を見出していた 誰しも一度は そのような街で暮らしてきたのかも知れん 私の場合、今でもときどきは あそこへ帰ってみたいと思う
新緑街 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1423.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 12
作成日時 2020-01-31
コメント日時 2020-02-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 12 | 12 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.7 | 2 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 0.7 | 0 |
エンタメ | 0.7 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.7 | 0 |
総合 | 4 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
夢の中のような、心地よく幻想的な詩でした。
0こんにちは。文が説明的で、「こういう発想かっこいいでしょ」という風に見えてしまいました。いや、発想自体は凄くいいと思うんです。ただこのままだと、主人公が感傷に浸ってるだけのように感じられてしまうんじゃないかなあと思います。
1蕪城一花さん、夢うつつさん、沙一さん ご批評いただきありがとうございます。 「○○のない××」は「季節のない街」など、すでに優れたものがいくつもあって、やはりn番煎じの感があり、この書き出しは実際恐れ多かったです。それが蛇足を嫌がる気持ちにつながり、ご指摘のようなことになったのかもしれません。 ただ、僕自身は「主人公が感傷に浸るだけの詩」をいけないものだとは思いません。しかし、これは要するに退屈させてしまったということのようですね。また第三連はある種の場面転換のつもりで、動画的に言うとまず街の映像からスタートして、最後に実はコレ回想でした!とやってるつもりです。また視点を自分自身の生きた街だけでなく、誰かが生きた「夕方のない街に相当する街」に広げています。それなので、書き手側の勝手な主張としては「そのような街」で正しいです。
0なんだか勝手に共感してしまいました。 ぼくは夕方にいる、爽やかに草臥れた仕事終わりのおじさんをロールモデルとしていて、そんで、この 泥と、それからよくわからぬ白い染料とで汚れた足袋を履く男 はまさにそれです。 こういうのって非常に健全な生き様だと思うのです。
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