歩行2014 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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歩行2014    

どこをどう歩くか 立ち止まり たたずむか それとも それとも 一歩すすんで つぎの一歩 との あいだの 鉛 のような 沈思黙考 と  ととととっ つまづく語り のような 歩み おれの あゆみ には 元気がない 春なのに 花の短い命がわんわん燃える、 燃えすぎて イチメンノナノハナ、 陽炎にぼやける修羅か酒乱のような、 春なのに はつらつとしないあゆみ、 颯爽としないアユミチャン! アタシ、どうしたらいいんだろう アタシ、どこへいけばいいんだろう アタシたち どこをめざしていて、 どこにたどりつ、っつくのかしら ヤケクソになってメザシに喰らいつき 焼酎を飲むアユミチャン、 爪楊枝でメザシのメを突っつく アユミチャンが可哀想でしかたがない DADAッ、だだだっ (抱きしめてあげたい  首しめてやりたい) 思いは沈む 重いから深くまで 底の底 ──あ  そこだよ  そこでもう一歩だ  ズシーン      ズシーン   ゴジラのように(きみはゴジラを知っているかい? ゴジラのなにが怖いかを ゴジラが生まれたクニをゴジラが襲うなんて 誰も思いもしないで映画館は満員だった)   それはともかく いまは  ズシーン      ズシーン 重々しい歩み 苦々しい一歩だ アユミチャンよ、できるなら できるならどこへもいかず もうここでたたずんでいたいよ できればすわって ひなたぼっこでもして ユルユル。と 光へと  ととととっ 溶けてしまいたい でも だけど それはできない できないよ 頭をかかえているおれと キミ のうえ 一日も 途方に暮れ やがて夜だ そして また朝がくるのだか ら 息苦しい一歩で も踏みださないでは いられないのだから そろえている 足を 小さく または   大きく 踏み出す 手探りしながら どこへかもわからなくても すすむのはみかけより難しいけれども けれどもけれども。


歩行2014 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1511.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2020-01-23
コメント日時 2020-02-09
#テキスト
項目全期間(2025/04/13現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ32
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント32
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ1.51.5
技巧00
音韻00
構成00
総合1.51.5
閲覧指数:1511.4
2025/04/13 15時33分48秒現在
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    作品に書かれた推薦文

歩行2014 コメントセクション

コメント数(2)
奥間空
(2020-01-23)

詩の転がり方が痛快ですね。 ときおり顔をみせる勢いのある、即興的な言葉たちも鮮度があって好きです。

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藤 一紀
(2020-02-09)

こんばんは。読んでくださってありがとうございます。なんというか勢いだけで書いていた時期を過ぎて、停滞気味だった頃に書いたと記憶しています。だから強引に抜け出すための勢いがついたのかもですね。笑 コメント、ありがとうございます。

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投稿作品数: 1