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歩行2014
どこをどう歩くか 立ち止まり たたずむか それとも それとも 一歩すすんで つぎの一歩 との あいだの 鉛 のような 沈思黙考 と ととととっ つまづく語り のような 歩み おれの あゆみ には 元気がない 春なのに 花の短い命がわんわん燃える、 燃えすぎて イチメンノナノハナ、 陽炎にぼやける修羅か酒乱のような、 春なのに はつらつとしないあゆみ、 颯爽としないアユミチャン! アタシ、どうしたらいいんだろう アタシ、どこへいけばいいんだろう アタシたち どこをめざしていて、 どこにたどりつ、っつくのかしら ヤケクソになってメザシに喰らいつき 焼酎を飲むアユミチャン、 爪楊枝でメザシのメを突っつく アユミチャンが可哀想でしかたがない DADAッ、だだだっ (抱きしめてあげたい 首しめてやりたい) 思いは沈む 重いから深くまで 底の底 ──あ そこだよ そこでもう一歩だ ズシーン ズシーン ゴジラのように(きみはゴジラを知っているかい? ゴジラのなにが怖いかを ゴジラが生まれたクニをゴジラが襲うなんて 誰も思いもしないで映画館は満員だった) それはともかく いまは ズシーン ズシーン 重々しい歩み 苦々しい一歩だ アユミチャンよ、できるなら できるならどこへもいかず もうここでたたずんでいたいよ できればすわって ひなたぼっこでもして ユルユル。と 光へと ととととっ 溶けてしまいたい でも だけど それはできない できないよ 頭をかかえているおれと キミ のうえ 一日も 途方に暮れ やがて夜だ そして また朝がくるのだか ら 息苦しい一歩で も踏みださないでは いられないのだから そろえている 足を 小さく または 大きく 踏み出す 手探りしながら どこへかもわからなくても すすむのはみかけより難しいけれども けれどもけれども。
歩行2014 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1463.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2020-01-23
コメント日時 2020-02-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 3 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1.5 | 1.5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
詩の転がり方が痛快ですね。 ときおり顔をみせる勢いのある、即興的な言葉たちも鮮度があって好きです。
0こんばんは。読んでくださってありがとうございます。なんというか勢いだけで書いていた時期を過ぎて、停滞気味だった頃に書いたと記憶しています。だから強引に抜け出すための勢いがついたのかもですね。笑 コメント、ありがとうございます。
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