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盆
盆 夏の夜に夢を見ている ひとりで待っている まずはじめに死期の近さがあって ゆっくり、 と花が咲いて あっと 私は死にました ちにまちたわたちは そちて願いまちた 揺るぎなくなりたかったんです ずっと あの時 あなたは助けに行けばよかったんです 水の中のサクソフォンのように 知らない人の隣で映画を観るときのように 溺れて 余儀尾莉さんは死にました 人に知られて死にました 今も死に続けています すごい顔して とても、よかったそうです 借りものの知識ですが ところで人も死にました その角を曲がった先に 赤いランプ(複数形)が灯っています 誰もいないように光る それを是が非でも見つけてください やがて黒に戻るのを待っています そして 右から順に数えてみてください 飽きたらやめてください最後に 目に止まったのがわたしの死に顔です やせっぽち だけど大切な顔でした わたしは人でした 世界がくずおれることを祈っています 夏の夜に夢を見ている ひとりで待っている あなたは(が) 目を開いて閉じて落ちたあとにまた起きる いつも唐突にやってくる 余儀尾莉さんは人に知られる 無用な心配です
盆 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1403.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 18
作成日時 2020-01-17
コメント日時 2020-01-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 8 | 8 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 18 | 18 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.6 | 1 |
前衛性 | 0.4 | 0 |
可読性 | 0.2 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0.2 | 0 |
構成 | 0.2 | 0 |
総合 | 3.6 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>ちにまちたわたちは >そちて願いまちた ここの表現すごい印象的で面白いと思いますので。もっと詩の中で多用してもいいのかなと思いました。 「盆」 の一言で、どういう詩なのか分かる作りがいいと思います。
蛾兆ボルカさま 「意味ではなく印象を残す」というのは詩を書く際に意識していることなので嬉しいです。丁寧にお読みくださりありがとうございます。
0ふじりゅうさま ご指摘いただいた点について、あらためて読み返すとその部分だけ浮いている感じがし、バランスを欠いているのかな?と思いました。的確なご感想をありがとうございます。
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