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家族の星
はじめ、 微熱の男の子がいて つぎに、 風邪をひいたお母さんがいて それから、 胸に穴の空いたお父さんは ///終わらない/// ///寒空に/// ///星をまいて/// ///胸をうめる/// 家族は身を粉にして 星空へと掲げる広告を書いている 「HELP!HELP!HELP!」 と。 家族は 塵になる前に、 助けを求めているのだ。 あの月のように 世界のすべてに いつか 届きますようにと。
家族の星 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1460.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 6
作成日時 2020-01-17
コメント日時 2020-01-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 6 | 6 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.3 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.7 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
面白い世界観だと思いました。微熱男子、風邪の母ときて、次は誰がどんな病気なんだろう、という微かな憶測をいい意味で裏切ってくれる胸に穴の空いたお父さん。空に対する広告は一種の宇宙との交信のようにも思えました。どことなく私の最初の拙作に似ているところがあるような感じがします。素敵な作品をありがとうございます。
0こんにちは、星空みあげてたら、「HELP!」って見えたんですかね? すごく好きな発想です、私も見てみたいです。 気になったところとして、第一連、 >はじめ、 >微熱の男の子がいて >つぎに、 >風邪をひいたお母さんがいて >それから、 >胸に穴の空いたお父さんは ここは、「、」の後ろを改行する必要はないんじゃ無いかと思います。後の音韻につながるわけでも無いので。 それと、第二連、 >///終わらない/// というの、要るのかな? と感じてしまいました。「終わらない寒空」というのは、どこかチープな雰囲気に聞こえると思います。なくした方が、「男の子・母・父」の三つのリズムに合い、すっきりすると思います。 最後に、最終連の >あの月のように というのは、説明過多に感じました。
0えるあーる様 「宇宙との交信」という感覚、私にはないものでしたので新鮮に思いました。 「素敵な作品」というご感想ありがとうございます。 お読みくださり、コメントまでくださってありがとうございました。
0夢うつつ?様 「HELP!」に関するご感想、嬉しく思います。有難うございます。 一連目の改行に関しては、この流れをフックに置いているところがあるので、私としては必要かなと思っております。「後の音韻につな」げる必要性と句読点の区切りに関連を持たせる必要は必ずしもない、というのが私の理解です。 二連目の指摘に関しては、「なるほど」と思いました。確かに、「///終わらない///」を外すことで「男の子・母・父」のリズムと合いますね。今後の参考にさせていただきます。 最終連の「あの月のように」というのは、確かに説明過多のように読めますが、やはり必要かな、というのが私の思うところです。熟考する必要がありそうですが。説明過多、というのはよく指摘されるので。説明過多でも問題のない作品、を作る必要があるのかもしれません。 拙作を丁寧に読んでくださってありがとうございます。また、コメントまでつけてくださって有難うございました。
0蛾兆ボルカ様 ドストエフスキーを援用した上で本作を読んでくださって有難うございます。余談ですが、『カラマゾフの兄弟』においては、あの石を投げられた少年、アリョーシャの前で息を引き取った少年、あの少年の父親が私は一番好きな人物です。本作における「父」に最も近いのはあの人物かと思います。 最後の「表現が過剰」というコメント、真摯に受け止めたいと思います。 本作をお読みくださり、コメントまでいただいて、ありがとうございました。
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