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夜遊びの向こうへ
夕方のチャイムが鳴り響く紅い空 ゆっくりと沈んで行く太陽 暮れた空に微かに光る一番星 台所からは夕飯の匂いと包丁の音 暗くなった部屋に光る携帯の画面 今日もいつもの場所に自転車で向かう ベンチに座ってタバコ吸ってる友達 夜更けまでくだらない言葉の数々 いつだって僕らは自由だった あんなにカラフルに彩った現実 永遠なんてないのは薄々感じてたけど これだけはそこらの永遠とは違うと思ってた 漠然と生きた何回目の春が過ぎたのか 気がつけば縁もゆかりも無い地に一人 静かな部屋に響く呼吸の音 見上げれば知らない天井 いつしか慣れてた都会の生活 思考停止でくぐり抜ける改札 満員電車から溢れる陰鬱な息遣い 過ぎた日々の精算の如く流れる人混み それでも生きているだから生きてる 平気な顔して言葉を飲み込んで 大きな志しに惑わされてた理想と現実 滾る悔しさに胸を焼かれて溢れる涙 いつかは報われる気がして いつかは褒められる気がして いつかは諦められる気がして いつかは終わる気がして だから生きているんだ。 だから好きになるんだ。 だから逢いに行くんだ。 だからこれでいいんだ。
夜遊びの向こうへ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1382.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 17
作成日時 2020-01-13
コメント日時 2020-01-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 8 | 8 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 17 | 17 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.7 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.7 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.3 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.7 | 1 |
総合 | 5.7 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「いつしか慣れてた」から、ぐっと引き込まれました。前半の状況と後半の感情、、とても物語を感じました。
0ゆいさん ありがとうございます、初投稿で詩の知識も見聞もゼロだったので不安でしたがそういった感想が貰えて嬉しいです。
0どこか切ない感じがいいと思います。 既視感が拭えないのがもったいない気がしていまして、例えば >だから好きになるんだ といったセンテンスは、いかなる言葉で「好き」をテクニカルに表現するかといった観点で再考した方がよいのではないかと考えます。
鮮やかな景色や、状況、心境の描き方などの、言葉の使い方が、素晴らしく調和したような天性の使い方だな、と思いました。個人的には、凄い才能を感じました。
1ふじりゅうさん コメントありがとうございます。自分も投稿した後に読み返して全く同じことを思っていました、オリジナリティみたいなものがちょっと欠けてますよね
0黒髪さん コメントありがとうございます。 気持ちの良い言葉が胸をくすぐります笑 これからの励みになります!ありがとうございます!
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