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暴力は白く微睡む
午後1時 だか知らないが 学校を抜け出して (それはもちろん、頭痛で) 歩くのだけれど た、た、たいようの 光は やわらかいバターみたいに 私の顔に 塗られて 重くなった体で 地面に少しずつ 埋まりながら 抜け出しては 埋まりながら 歩くのだけれど (それはもちろん、頭痛で) 後ろ指をさされているのだ た、た、たいように まぶしいのは 私が 後ろ指さされているのだ 不細工な顔面 貧相な体 背 光に殴られた私の顔、顔、顔、 カーテンをすべて閉めて 眠りこけていたのだ 白昼夢と呼ぶには 暗すぎる夢だった 太陽のない昼、に 取り残されていた ずいぶんと怖い夢で 頭痛も ひどかったが 私なら大丈夫だろう 太陽なんて いなくても もともと凍りついている (ひとり、逃げ出したから) 笑い声は カーテンを貫通して た、た、たいようは 私をなまぬるい 腸壁に包む すべては まどろみのなかで お、お、おまえに 連れ去られる 画面のなかで ピ、ピ、ピタゴラ スイッチだけが動いている 私に 後ろ指をさしている (ひとり、逃げ出したから) 光に溶かされた私の顔、顔、顔、 光は 衰えながら お、お、おまえは 地平に その 身をあずけて 沈んでいるようにも 見えるが 美しい 背後を 晒しているようにも 見える が 違うのか おまえは つねに だれかに 言っているのか さようなら、さようなら、さようなら、 と 違うの か た、た、たいようが 爆死 するのを 見届けられない そんなことが こんな こんなにも 悔しいとは、とは、とは、 思って いなかった 私の顔、顔、顔、 お、お、おまえに殴られた 私の顔、顔、顔、 お、お、おまえらに殴られた 顔、顔、顔、
暴力は白く微睡む ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1426.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 16
作成日時 2020-01-12
コメント日時 2020-01-13
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 4 | 4 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 16 | 16 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0.8 | 1 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 4 | 4.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
なぜだか心が痛むような気がしました。 ポイントつけさせていただきました。
0蕪城一花さん 感想ありがとうございます。心痛みますか、私の伝えようとしたことが、ある程度伝わってくれたのかもしれません。嬉しいです。 沙一さん ありがとうございます。結局、どんな文体が良いのかはわからないので、気分によって変えてますが、スタイリッシュになったのならよかったです。 吉野剛造さんは、名前はよく聞くのですが、少し怖くてまだ手を出したことがありません……、気が向いたら、読んでみようと思います。 朗読は、考えたことありませんでした。こうやって詩を公開するだけでもそれなりに恥ずかしいのに、朗読なんてしたら恥ずか死ぬと思うので、これも、気が向いたら……ということで。ともかく、感想ありがとうございました。
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