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肉
肉 形から入る 命 形から入り 歩くのが駒であるとして 駒が二、一、一、二、三 倍の数は見えていないが見えている 長短あるが無視 汲めども尽きぬ欲の跡 頭は腐っている いずれ萎れる花さながら 死ぬとも知らず生きている 文明の利器で殺されるならば 運の悪いこと酷いこと 知らぬ人々来て 風向き迫る家長どもは 暦と愛とを秤にかけて喜び憂う 再び憂う子の心肺 形から入る 駒の衣は一針一針のつらみで縫われ 紐をきつくきつうく結ぶ 帰郷その他もろもろの信仰 腹ばいになっては草を喰い 他人の靴より自分がましかと いう見当の高いことよ これぞ生よと胸を張り屍を踏む繰り返し 根こそぎにするは道の稲 形相 草木は上昇し下降し増え 正六角形そこいらに生え 三十年目の鬼も踊るに撮るに 足らず ついには滅茶苦茶手を出す始末に めちゃんくちゃん 流浪の住人幾人かできあがり 片方には血の繋がりがあり もう一方にも血の繋がりがある あれ どちらも駒の子 駒の親 餓鬼の出てくる盆の月 捻るおんなの首の骨 玉手に入れたら馬鹿を見る 隠しおおせぬ犬の業 追うも追わぬも二兎の芝居 いやじゃいやじゃと嘶く扇風 隠れて立つ立つ瓜の匂い 炎天で切られた白装束 雨垂れの人と群がる小指 息を塞ぐ赤 真っ赤っ赤 結果 それは永く保つのだった
肉 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1340.8
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ポイント数 : 0
作成日時 2020-01-08
コメント日時 2020-01-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文