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ありしところのもの
246号線では 振り向く数が増える 薔薇畑 駆け回り 孫の首を本気で捻ろうとする 名付け親 脚の遅い男の子、 いつも 煙草と酒を買いに 行くとき だけは早い 殖える〝あ〟の母音 僧は空腹で、道を歩いている犬を捕まえると、息を吐くと同時に下腹部を思い切り凹ませ、鼻先を力一杯に齧る。 前歯二本の裏に濡れた犬の黒曜石のような鼻が触れる。 輪を持つ乞食 子供らに 盗まれ 日暮れに 殺される 今日がまた出産 する
ありしところのもの ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 800.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-04
コメント日時 2017-07-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
246号線というと、我が家からは二子玉川に向かっていく路線ですね・・・都市の景観と田園風景、高級住宅街を駆け抜けていくイメージ。 現代社会の、表面的には豊かさや繁栄を享受しているのに、背後では悲惨な事件が頻発する、そんな格差社会が、今日もまた生み出される、というような、こと、なのかな・・・と推し量りつつ・・・ 僧、という❝聖なる者❞が暴力行為を行う、という価値観の反転に、「四人の僧侶」などへのオマージュも含まれているのかもしれない、と思いました。
0花緒さん、まりもさん 読んでいただきありがとうございます。 お返事、遅く成ってしまい申し訳ありません。 そうですね、無関係に連ねたつもりが、暴力一辺倒になってしまっていますね。 イメージに関しては、薔薇畑は本来は薔薇園、もしくは薔薇の庭だったんですが、なんとなく園や庭に馴染みがないので畑にしました。そこで、日本ぽさがでれば、と。想起もとは、ゴッドファーザーでの、コルレオーネの死ぬ直前のシーンなんですが、あれは本気で孫を抹殺しようとしていた、という、なんとなく呆けの儚さがありました。 僧のイメージは、最近、片岡鶴太郎がヨギーになったよニュースを観た時の、あの衝撃と胡散臭さと、かつて義理の祖父から聞いた、自分の飼い犬が戦後すぐに、近所の人に喰われたって話を合わせて書きました。 そして、子供のイメージは、間に入れる事で、普遍的と、時間構成の無意味さの為にいれてあります。 乞食の輪、は、確か天使の輪をイメージしていたはずです、ちょっと記憶が曖昧ですね。 一番の重要だったのが、あの母音で、この、あの母音は、人間を表し、50音の一番最初の音を含んでいる、と言う、一人から作られた人間たち、を意味して書いてます。 246、僕が住むところは、何もない、ただ広い道路で、ここが、まさしく僕が住む場所では要になる主要道路ですが、様子は全くそんなことありません。 そこを振り返ると、やはり何もない、ただ始まりと終わりもない、ただある、という。 人ってなぜここまで意味が必要なんでしょうかね。 ありがとうございました。
0僕自身はカトリック系の無教会主義でして、教会は行くけど、属してはいないんですね。叔母がカトリック系の関係だったみたいですが、家族は共産主義だったり、仲の良かった同級生は右翼団体に加入してたりで、色々な人を見てきました。 ですが、道は確かに誰にでも共通していますよね、わけへだてなく。ただ、選ぶと云う選択肢は、個人に委ねられる。一体、道は何のために多種き及ぶのでしょう。行先はどれも同じであるのに。 僕たちは、時代にあまりにも、変わらなさ、もしくは壊れない、壊してはいけない、と云う幻想を抱いてます。 ですが、なぜ壊れる時代、滅びる時代だと云う認識をいだけないのか。 破壊は構築の前段階だと、考えています。 今日は、また明日も産まれます。ただ、産まれるんですよね。 ありがとうございました。 お返事遅くなり、もうしわけありませんでした。
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