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あの頃
Theatre director 「汗を流す 舞台には千の銃口が向く 片手を上げると装填完了 汗が滴り落ちるのを合図に 撃ち放せ」 放送作家 「点を見つけた テレビは砂嵐放送爆笑中 点が分かれた ラジオはノイズ流して感動中 点が膨れた ライブは放送事故って煽動中」 Lyricist 「サイレンに合わせて歌おう きっとみんな私に気づく サイレンに合わせて踊ろう きっとみんな私を見てくれる サイレンに合わせて笑おう きっとみんな私とひとつになる」 画家 「空がまっさかさまに沈む 空に落ちるのが人 空を駆けるのが神 数多のトルソが 四角い空から降ってくる」 Sculptor 「刃の先がコツリと当たると 塵が舞い上がり 刃の先がサクリと刺さると 塵が光り輝き 見透かすだけの観客が 飲み込まれていく」 小説家 「文字が溶かされていく 文字が焼け落ちていく 文字を書く前に 文字が消え去っていく 私も消え去るとき 影を残して」 漫画家 「潰れたペン先 インクを拭かずに捨て置く 落ちたペン先 黒い野原が染め上げていく」 Composer 「あの爆発をフィナーレにしよう 海の向こうから聞こえる衝撃に 生涯を捧げよう 産まれ続ける夢が 生れ続ける呪いが 賞賛され続けるように」 革命家 「果たして勝利は逃された 斯くして敗北は告げられた 然して決して折れはせぬ 期して時が進み律動すれば この身滅ぶまで行き行くのみ」 政治家/Politician 「(私に都合のいい)世界を守ろう (私に不利益な)戦いをやめよう (私に便利な)物を作ろう (私の好きな)法を描こう (私を信じる)人を救おう (私の選んだ)未来を築こう さあ、立ち上がれ」 after that 国家 「腐敗なき恒例行事 栄えある歴史を讃えよ 終わりなき仮装行列 罪なき死者を忘れるな Halloween Halloween Halloween Helloword」 State 「輝かしい新規事業 誰もが狂ったフリをする 光あふれる未来予想 不幸せものは銃殺刑 Easter Easter Easter Eater」 after after after after that 私 僕 「私たちは何も知らないから 今も元気に生きてるよ 僕らの欲望はサボりがちだけど うまくやってるよ だからありがとう 画面の向こうの昔話を 貴方の思いもよらない方法で ちゃんと死んでみせるから だからありがとう 僕らを救えない人たちへ。」
あの頃 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1595.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2020-01-01
コメント日時 2020-01-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0.7 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.7 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
特に Lyricist と画家 が好きです。
0蕪城一花 様 コメントありがとうございます。 一部分でも気に入ってもらえるところを見つけてもらえて嬉しいです。ありがとうございます。
0時々紛れている英単語…Lyricist(作詞家)、Composer(作曲家)、Sculptor(彫刻家)など、意図はわかりませんが、何か惹かれるものがありました。 一見、それぞれの職業人が「戦争」をテーマにしているのでしょうか。すでにコメントにもありますが、画家とSculptorの台詞に惹かれました。 ただ、戦争に直接関与していそうな、政治家/Politician、国家、Stateが少しありかたりというか、一般的な印象を受けたので、何かもう少しほしいという感じです。 私 僕については、 >画面の向こうの昔話を >貴方の思いもよらない方法で >ちゃんと死んでみせるから この部分が好きでした。
0×ありかたり ◯ありきたり 大変失礼しました。コメントカウント増やしてしまい申し訳ありません。
0つつみ 様 コメントありがとうございます。 お察しの通り戦争、特に核が起爆する前後、そしてその後を意識して書きました。構成としては谷川俊太郎氏の「一九五一年一月」「初夏」に影響、リスペクトしています。 英単語になっている部分も意図を込めていますが、ここは多くは語らずにおこうかと。 蕪城一花様とつつみ様が気に入っていただいた「画家」と蕪城一花様が気に入っていただいた「Lyricist」は、この詩の1番初めに出来上がった部分でここから前後に広げていきました。ですので気に入っていただけたことが非常に嬉しいです。 逆に、つつみ様が指摘された「政治家/Politician」「国家」「State」の部分は最後の方にできたもので、今見返すと自分でも作り込みが甘かったかなと反省しています。 「私 僕」の部分にも惹かれた部分があるようで嬉しいです。 コメントありがとうございました。
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