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騎士よ調子を Cavalier Tunes
I. 整列行進 MARCHING ALONG. I. ケントなるビング卿、王に味方し立ち上がり、 短く刈れる頭の議会派揺り動かさんと、 止まらぬ勢いの軍隊をけしかけるや 見てしまう、蔓延る破落戸どもに正直者が頭を垂れる有様を。 隊列揃え、50は数え、 心身壮健たる諸君、この歌リズムに刻みつつ。 Kentish Sir Byng stood for his King, Bidding the crop-headed Parliament swing: And, pressing a troop unable to stoop And see the rogues flourish and honest folk droop, Marched them along, fifty-score strong, Great-hearted gentlemen, singing this song. II. チャールズ王に神在らん。ピムとかカールやらは 悪魔の許へ、あの裏切り調略唆す奴等め! 立て、騎士達よ。コップ離して ペースト下げて、飲み食い止めて 君達こそは。 (斉唱)隊列揃え、50は数えよ、 心身壮健たる諸君、この歌リズムに刻みつつ。 God for King Charles! Pym and such carles To the Devil that prompts 'em their treasonous parles! Cavaliers, up! Lips from the cup, Hands from the pasty, nor bite take nor sup Till you're--- CHORUS.---Marching along, fifty-score strong, Great-hearted gentlemen, singing this song. III. ハムデンは地獄堕ち、その葬式に弔鐘を ヘジルリッジ、ファインズ、小ヘンリーはよろしく服役を! イングランドよ、喝采を!ルパートは近くに! ケントの者と王党派よ、我等を此処から遠ざけよ (斉唱)隊列揃え、50は数えよ、 心身壮健たる諸君、この歌リズムにして如何? Hampden to hell, and his obsequies' knell Serve Hazelrig, Fiennes, and young Harry as well! England, good cheer! Rupert is near! Kentish and loyalists, keep we not here CHORUS.---Marching along, fifty-score strong, Great-hearted gentlemen, singing this song? IV. されば、チャールズ王に神在らん!ピムやけだもの共は 悪魔の許へ、あのチクチクやる邪悪なカール達とか! 正道守れば、力も倍増。 ゆえノッティンガムへ前進だ、勢い新たに戦闘だ、 (斉唱)隊列揃え、50は数えよ、 心身壮健たる諸君、この歌リズムに刻みつつ! Then, God for King Charles! Pym and his snarls To the Devil that pricks on such pestilent carles! Hold by the right, you double your might; So, onward to Nottingham, fresh for the fight, CHORUS.---March we along, fifty-score strong, Great-hearted gentlemen, singing this song! II.目覚まし給え GIVE A ROUSE. I. チャールズ王よ、今や誰ぞその道を正さんや? チャールズ王よ、今や誰ぞ戦機を整えるや? 目覚まし給え。今はさておき、ここに、地獄に、 チャールズ王よ! King Charles, and who'll do him right now? King Charles, and who's ripe for fight now? Give a rouse: here's, in hell's despite now, King Charles! II. 身につけたものをくれた人は誰? 沈んだ家を立て直した人は誰? 金遣いが粗かったのを助けた人は誰? 呑んだくれるところを見つけた人は誰? (斉唱)チャールズ王よ、今や誰ぞその道を正さんや? チャールズ王よ、今や誰ぞ戦機を整えるや? 目覚まし給え。今はさておき、ここに、地獄に、 チャールズ王よ! Who gave me the goods that went since? Who raised me the house that sank once? Who helped me to gold I spent since? Who found me in wine you drank once? CHORUS.---King Charles, and who'll do him right now? King Charles, and who's ripe for fight now? Give a rouse: here's, in hell's despite now, King Charles! III. 誰がうちの子ジョージを他所でガブ飲みさせた、 彼をもうけた歳経た愚か者の傍で? 誰が為に彼は元気づけ他を笑った、 ノルのクソな軍隊が彼を撃ったとき? (斉唱)チャールズ王よ、今や誰ぞその道を正さんや? チャールズ王よ、今や誰ぞ戦機を整えるや? 目覚まし給え。今はさておき、ここに、地獄に、 チャールズ王よ! To whom used my boy George quaff else, By the old fool's side that begot him? For whom did he cheer and laugh else, While Noll's damned troopers shot him? CHORUS.---King Charles, and who'll do him right now? King Charles, and who's ripe for fight now? Give a rouse: here's, in hell's despite now, King Charles! III. 鞍に長靴 BOOT AND SADDLE. I. 長靴履いて鞍を着け、馬に乗ったらおさらばだ。 救え我が城、炎上する運命の前に。 いぶし銀から青くなるまで磨きをかけよ、 (斉唱)長靴履いて鞍を着け、馬に乗ったらおさらばだ。 Boot, saddle, to horse, and away! Rescue my castle before the hot day Brightens to blue from its silvery grey, CHORUS.---Boot, saddle, to horse, and away! II. 騎乗して郊外過ぎて、眠ろう貴方が言うように。 多くの友人たちが居て、聞き耳立てて祈ってくれる。 「神の恵み勇者に在らんことを、敵を蹴散らす…… (斉唱)長靴履いて鞍を着け、馬に乗ったらおさらばだ。 Ride past the suburbs, asleep as you'd say; Many's the friend there, will listen and pray ``God's luck to gallants that strike up the lay--- CHORUS.---``Boot, saddle, to horse, and away!'' III. 40マイルばかりを離れ、ノロ鹿の湾に在る如く、 ブランスペスはフロウツ城、円頂党が潜むとか。 誰かが笑う「これは大層な方々が、私の妖精にかけて、 (斉唱)長靴履いて鞍を着け、馬に乗ったらおさらばだ。 Forty miles off, like a roebuck at bay, Flouts Castle Brancepeth the Roundheads' array: Who laughs, ``Good fellows ere this, by my fay, CHORUS.---``Boot, saddle, to horse, and away!'' IV. 誰か?と見れば、正直で快活な我が妻ガートルードではないか。 降伏の話をされると笑って返す、「それは無いわ。 良い相談役が居りますのよ。何か相談していかない?」 (斉唱)長靴履いて鞍を着け、馬に乗ったらおさらばだ。 Who? My wife Gertrude; that, honest and gay, Laughs when you talk of surrendering, ``Nay! ``I've better counsellors; what counsel they? CHORUS.---``Boot, saddle, to horse, and away!'' by Robert Browning
騎士よ調子を Cavalier Tunes ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1296.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 7
作成日時 2020-01-01
コメント日時 2020-01-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 7 | 7 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1.5 | 1.5 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3.5 | 3.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
清教徒革命、イングランド内戦を通じて処刑されたチャールズ一世の事なのでしょうね、チャールズとは。王党派、議会派、あまりこの二派で割り切れるものではないのかもしれませんが、この英詩やはり単純な王賛美でもない、王を鼓舞して居る様な、叱咤激励しているのか。興味深いと思いました。
0この3曲を含むロバート・ブローニングの詩集Dramatic Lyricsは1842年に発表されました。題材は清教徒革命(1642-49)で、実際には作者が見聞した訳ではなく創作入ってます。王党派=騎士党Cavaliers(トーリー党の前身)の肩ばかり持ったように見え、ブローニングが後に保守派の首魁として攻撃される一因にもなったようですが。史実のチャールズ1世は失政を繰り返して支持を失い、議会派に敗れて処刑されたので、むしろ皮肉か判官贔屓な感じ? 対する議会派の中でもクロムウェル率いる急進派は、髪を伸ばして贅沢する貴族に反発して頭を丸め、円頂党Roundheads(ホイッグ党の前身)と呼ばれました。たぶん向こうでは常識の範疇なのでしょう。 翻訳は基本的に逐語訳で、できるだけ押韻なども再現しました。これで満足いかないなら、あなたが翻訳なさい。
0ブラウニングの詩は当時の価値観、歴史的背景をある程度、理解を深めなければ敷居が高いものの、個人としては萩原氏の挑戦は楽しみにしている。 確かに当時の西洋詩の韻を踏む原文の律動を逐語訳で再現しようとするのは難しいのだろう。そうなると作品における詩情を意訳して日本語で再構築するしかないのかな?と思う。で、もしなんなら日本語の箇所だけを抜き出して英語をぬきで原作の詩情とはを考えてもいいのかも。翻訳の難しさを改めて感じました。 チャールズ1世の生涯は側近のバッキンガム公の三〇年戦争からの失墜もあわせてみるとまた面白い。
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