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煩悩自由律108×2日+継ぎ足し
必死に覚えて伝える苦労までしたのに忘れる 少年野球を観戦してる正体不明のおっさん 孤立や孤独をオリジナリティと偽る 毎回髪を切りすぎる美容師が担当だ そのハゲ方は坊主の方がいい ノーをハッキリと言える奴はノーが他人よりも多い 銀歯の多さでづぼらな奴と知る 盃に浮いた月を呑む 子供は花火を持てば指揮者になる 冷え固まった飯を味噌汁で解す 穴と棒だけでにやける中学生 どうして首にキスマークを付けたがる 強引に作ったと思われる星座が浮いている 一個だけ驚く程にカビの生えた蜜柑が箱にある 試験の正解不正解は聞かれないけど授業で使うものは聞かれる あのウザイ広告が急に見たくなったけどもうどこにもない そんなに小骨が必要かと調理されたカレイに不満を言う ハムスターと野鼠を同等に見る彼女に正しいと思えた お腹を痛めて産んだから憎いのか 消費期限を過ぎても行けるもんだ ニンニクを置いた部分のうんこは殺菌されてるらしいけれど 宿主離れた寄生虫がどうやって巡り会うのか分からない 同じ根からまた芽を出したあなたはきっと別人なのだろう 自虐を言えない身の程知らず 海まで届く笹舟を見送らず 出入口の無い空に現れては消える雲 夜はいつも宇宙を繋ぐ あれは先輩の彼女だから気を付けろ この占い師は序盤から疑わせる この検索履歴は見せられない 着いた瞬間に帰りを気にする もうちょい起きて考えたいことが出来てしまった その古傷に触れる 花ならば枯れずに死にたい 月がミラーボールなら誰もが夜には踊っていたのに あの案山子は風を受け止めようとしてる 麻雀ソリティアのカチカチ揃う音が止む 泥靴で白雪を踏歩くのに躊躇する 雪虫が風に流され景色に溶ける 暖かい部屋を春と間違える虫達 出会いの無い外出だった 長く通ってたけどこれ置いてたんだ 舞台でしか素になれない人達だ 所詮は役所の人間か 各グループからの忘年会の誘いが被る メロコアバンドの区別がつかない 柔らかい時計は売ってないのだろうか スマホのパスワード解除に星座を見た カートンが家にあるのに買ってしまう 好きなサイトに下品な広告が付く 声を張るけど凄みを感じない 空気は澄んでるが星は見当たらず 踊り食いしたシロウオがげろ袋の中を泳ぐ 五千円札の束を拝めるのは貴重だ 百薬の長で薬を飲む なんかありそうで終わった今日 自販機から出てきたのに使う時に認識してくれない汚れた10円 ここ痒くなるの初めてかも 粉薬で練ったパン 酒を注ぐ細くなった父の背中 付け爪してる女との指切りなんて守られない約束に決まってる ボトルシップが航海に出た その程度でアーティスト気取るのか お歳暮を持ち帰るのをまた忘れる 四色ボールペンで緑が採用される理由はなんだろう やかんが沸くまでそこに立つ ファンのチームをよくそこまで怒れるな スープを飲めば余計に感じる肌寒さ 人だけが時を刻みたがる トマソンよりも必要とされない また屁ではなかったよ 型にハマらない生き方をしたがる人にまた会えた 老いとは躓く事なのだろうか 嫌われてないなら嫌われる勇気なんて読む必要ない 捨て猫や犬は案外段ボールに居座らない 見に覚えはないが何か分かる 人と思い込んで生きてるだけなのでは心配になる コイツの前世は軍鶏だろ 野犬に餌を与えてる家に餌をバラ撒く 先がない老人が今後の日本を真面目に考える余計さ 老朽に伴い火災放置機となっている カロリーメイトに食い応えが欲しい てんとうむしが膝下の空を飛ぶ 単純に生きろが今日も誰かを締め付ける ジーパンで布団に入るのは気持ち悪いからパンツで寝る 柑橘類には酸っぱさよりも甘さを求める パサパサの焼き芋が好きだな 子供は居るけど保育所はうるさく聞こえる gif動画だから女が男にずっと殴られてる 途中から見る駅伝の何とも言えない気持ち 東北と同格の場所は沢山あるのに田舎だと馬鹿にされ 箸持ち正しいくらいで偉そうな態度を取るな 最新のマナー同士で矛盾が発生してる イケメンなのにクシャミがダサい 貧乏だったら好き嫌いせずに食べられただろうな 死体遺棄は犯罪だけどエコ 病床に伏せたら長めの詩はもう書かない 香り付きらしいが匂った記憶がない 人殺しだって挨拶はするし腹も減る 産むことが虐待になりそうな時代だもん あんな名物客に俺の存在が薄れてしまうのがたまらない 店の看板に石を投げられる 国旗が縦三色とか横三色とかどうでもいい 作者が死んで未完の漫画を売る 寝る前にやりたいことが出てくる 痒くならなければ血を吸われても良いと思ってる 現場で腰の骨を折り話が中断 家系図に馬が入ってそうな面だ 久しぶりに葬儀案内の看板を見た 思い詰めてる時の君の横顔が好きだから不幸であって欲しい 神の御告げは数字の事が多い お前にだけは言われたくないとお前にだけは言われたくない 調味料の入れ過ぎで結局いつもの味になる この瘡蓋を剥がすには早すぎた 晩酌の肴が邪魔になって来た 昼寝の夢は大体が悪夢 近隣住宅で明かりを付けてるのは僕だけになった 家庭の話をされて話に着いていけない忘年会 死んだ金魚を土に埋める違和感 相変わらず代わり映えのしない図書館だ ソースポットだけじゃ足りない こんだけ空いてるのに隣に座るなよ 田舎の様子は大きく変わらないのに虫の数は減るばかり ゴッドハンドの古い弟子が一番しっくり来る整体をしてくれる 学生のCMが私の青春を否定する 歩きは普通なのに走りは変 見飽きてるのに見続けて同じ場面で同じ反応をする 降水量40%だから水やりをサボる いちいち泣くなと赤ちゃんを叱りつける母親を見た 狂犬病ワクチンに最後まで抵抗する犬だった 煩いと困るけど泣かないと心配だ 課金しなければあれが買えたと考えない 個室の焼肉屋なのに禁煙 爪が痒くないので水虫と認めない 暴力的な太り方だ 分かるが言い方が気にくわない 風に舞ったコンビニ袋は忙しいクラゲのように漂った ドタキャンで暇を持て余す なんで筋肉痛になる覚えが無い 部屋のテーブルに陰毛が落ちてる 寂しい夜道に煙の尾を引いた 自己啓発型の自慢話だな 害獣のいない場所から届ける動物愛護のメッセージ 尿素って言葉が塗るのを躊躇わせる 弾き語りしてる奴の前で別れ話をする スクワットし過ぎて便座から立てない 思い返すと滅茶苦茶だった人を当時はそう思わなかった もう来ない客だなと思ってたら来た 使わないのにネジとか工具に見惚れる 書いた言葉が波打ち際でさらわれた 整形しすぎの人の顔は全部一緒 仮設住宅が撤去されて出している こいつを例えるなら火属性 冷めた相手との関係を続ける拷問 冷えきった白湯が置いてある またデスゲームが始まっている パサパサの焼き芋を好んで食べた 嫌いになった理由を思い出す ヒーローになりたいが戦いたくない 露骨に名付けられたエロフォルダ 町の浮浪者は失業したサンタだった 同い年のワインを飲んだ ここ数年はあっという間ばかり 久しぶりの期待を裏切られる 声を張っても隠せない 戦闘メイドというジャンルにハマる 一手先もろくに読めない 星空になれなかった夜の日に 写真に残した君を見る 自己啓発を読み漁っても変わらない君へ 役を引きずっている俳優だ 退屈だが何もしたくない 決闘の日に寝坊する 金太郎は何から産まれたんだっけ 渋柿をコッソリ仕込まれてる いらすとやを見ずに生活出来ない グレた先でもルールから逃れられない 好きじゃないレア曲の披露 割れ煎餅で口内を切る 嘘は付いてないが泥棒は始まっていた 目薬のせいで疲れてる気がする 尿道が太い気がする 真夜中の非通知ワン切り 厚みが増してきた暇を潰せない テレビ見て笑う自分を客観視 恋愛トークに混ざりたく気になる人をその場で作る 現実逃避の行動で嫌な時間を認識する 辛い事を知らずに勿体無いとか言うな 換え直してから使う場面がない サイレント広告に連続で引っ掛かる 中身の入ったコンドームが落ちてる 声変わりだと信じてもらえない 無反応な2名の為だけに配信する キリストの看板が此処にもあった ヤッホーがなんの意味かを考える 今日も松岡修造が鬱病患者を苦しめる 喫煙者だからキスは吸引してくる カッコいいシャツだけどpiss factoryの文字 プレイ動画で満足してやらない 自動運転の事故は誰の責任になる おそらく人間になるのが初めての魂 気を整えたらしいが私はいま不安な気持ちだ リンパの老廃物を左足に集められる 靴紐の結び方が分からないと トイレしたら全部忘れた 膣に入れたリコーダーの籠った音色 本当の映画は無音か音だけで楽しめる お持ち帰りされるほど酒が弱くない ほんとのNTTの電話すら不信になる 年末もテレアポで怒鳴られて虚しい 凄みの感じない早弾きだ 開けた缶が閉まらない イチゴ味の錠剤を噛んで服用 良く噛んで食べたら顎が疲れた 父のえずきで目が覚める 差し込んで空回りする鍵 師走マラソンのゴールが見えて来た 落ち葉沈む冬のプール ストーブで猫が毛を焦がす 手品師ってだけで嘘吐き扱い 悲しいも楽しいも同じ顔 お前が屑だから俺はマシになれる 強がりじゃなくてブラックが好き 閑古鳥が店から羽ばたいた 噛み砕けないタイプの梅干しの種だ ハイキング帰りの老人に席を譲る 役がキムタクより魅力ない SASUKEの常連が詰まってる後半 猫まんまを美味しく食べる父 お経の合唱に遅れる そういえば今年は大吉だった 寿司屋さんはカーブボールが得意だった 人気のない門で鳴る音は暗い エビ嫌いなのにシャコが食える ねるねるねるねに粉薬 まだ泣ける余裕がある 悩みの種が綺麗な花を咲かせた 生意気な親戚のガキを怒鳴りつける 夫婦の歩みは古時計の様にずれ出す 核爆弾を押す気持ちで寝る君の頬に触れる 救急車に道を尋ねられる 大きい丸眼鏡が流行ってる 田んぼに紛れるタピオカ 武者震いと誤魔化すアル中患者 消した炬燵が眠たくなる温度になる ウォシュレットで温まる 背を向けて話すのはドラマだけ 台風を乗り越えた窓の蜘蛛 髭がないだけで頼りなく見える彼 母が刻む16ビートのミシンの音 噛まれずに忘れられたガム サーファーの心電図は良い波だ 生活習慣病の食通を見下している あの車が居るなら寄らない 柳なのに反っている 向こうの山から鹿がやって来る きっとミシュランの調査員だ バウリンガルで蝉の気持ちを聴く 葉が散って網目の空を見上げる 一匹も居ない水槽を眺める 真っすぐな生き方をする蟹座 手皿でカリカリを食べたい猫 孤独な夜に口笛吹いて蛇を呼ぶ 道無き未知を道しるべに 猫と同じタイミングで驚き飛び跳ねる タンポポの綿毛が窓辺で休んでる 後ろで組んだ手に何か持ってる 脳トレゲームの信憑性 歯科助手の胸が一番の麻酔 出会い系サイトに詐欺師の電話を載せる 僕を待ってくれない友人達 膝が黒いから位の低い人間だ 手っ取り早い断捨離は自分自身だ 蛍光灯に溜まる虫の死骸 通いなれた眼科の視力検査を暗記した 水に変えたけど酔いが回る 下着で普段着ない色に挑戦 がむしゃらに耳つぼマッサージ トレーニングマシンの冷たい音 しぶしぶ濡れた手袋をつける 線香代わりに煙草を立てる 指が無い理由は敢えて聞かない なまこを最初に食べた人並の好奇心 狂ったふりから帰れない人だ 手の甲に書いた字が消えぬ日々 茶葉をキセルで吸いだした 水面の月を掬う 疲労困憊の整体師に遠慮なく強さを求める まだ5歳の閏年生まれ トイレで新年を迎え 勝手に競争相手にされる 彼女が引っ付く度に走る静電気 枯れた造花の受容について 監視カメラを見続けてしまう 傘で突いてくる老人は殴っても無罪 寒空に出されたままの風鈴 手のひらに書いた米で腹を下す 値下げされてく子犬達の行方 天の声がバラエティーノリだ 詰め込み過ぎて思い出せない一年だった 大量に並ぶ一番搾り アニメ画に変わる小説の表紙 無差殺人を起こしそうな顔付き 人が死んだ日に自慰をする 兄の名前を出すと敬語になる人達 だるすぎて渡部篤郎みたいな喋り 哲学する時は暇か目を背けたい時 イカれたメンバーの紹介が一時間経過 聞き覚えのある声をした他人が通り過ぎる 学びしかない人生だ 教えられない生き方をしてしまった 普通の豆腐よりは卵豆腐や枝豆豆腐を好む 名前も覚えられずに帰った 人知れず成し遂げられる偉業 乾燥クリームを塗って間もないのに風呂に入る 七味唐辛子の味が分別出来ない お前はただ単に世渡りが上手いだけだからな だいたい頭脳派は感覚系に負ける運命 この村には言い伝えすらない 将棋を知らずに描いてる漫画だ 馬術とゴルフは金持ちのスポーツ デキ婚した分際で順番を語るな 人妻はエロいのに人旦那にはそそらない 生あくびが出るけど焼きあくびはでない 人生で一番緊張するじゃんけんだ 現役の喫煙アイドルを見たい 自撮り棒の応用について考えている 食券に気付かずに来店する お世話なり過ぎて何処にも足を向けて寝れない 学習しない常連客が来た ラーメン店主の腕組を強引に外す 中国は未だに小汚い服の人達が思い浮かぶ 頑固親父のラーメン屋が潰れた後に野次る ベジタリアンなのに結構噛みついて来る 録画した番組の速報にビビる お前の心と体の性別の違いとかどうでも良いと言われ戸惑う この世が終わりでも私は種を植えて水を撒いた マイクスタンドが無いとTERUみたいに歌えない 子虫が建築する命の柱 整備された川の流れに在来種がついて行けない 強い敵キャラが集まる会議に参加したが中身が無い コンビニと整体と歯医者が近くに経ち過ぎている
煩悩自由律108×2日+継ぎ足し ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2016.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 32
作成日時 2019-12-30
コメント日時 2020-01-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 4 | 4 |
エンタメ | 12 | 12 |
技巧 | 9 | 9 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 32 | 32 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.7 | 0 |
前衛性 | 0.2 | 0 |
可読性 | 0.7 | 0.5 |
エンタメ | 2 | 1.5 |
技巧 | 1.5 | 1 |
音韻 | 0.2 | 0 |
構成 | 0.2 | 0 |
総合 | 5.3 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
2019年の暖かい暮れに 煩悩の甘酸塩苦旨、五味に富んだ 好みの秀逸七席は 飄然と冬に立つ 尾形亀之助のまぼろし 一席 銀歯の多さでづぼらな奴と知る 二席 冷え固まった飯を味噌汁で解す 三席 この村には言い伝えすらない 四席 監視カメラを見続けてしまう 五席 悲しいも楽しいも同じ顔 六席 やかんが沸くまでそこに立つ 七席 アニメ画に変わる小説の表紙
0ちょっと長いと思い半分ぐらいしか読んで居ないかもしれません。108行の詩と言う事なのでしょうね。何か一行で言い切りのような言い方が一年の総括の様でした。
0リアルを感じる
0鈴木さんへ こんな暴力的な数に向き合っていただきありがとうございます。 尾形亀之助さんは存じませんでしたが 同じ宮城の生まれと知り 青空文庫ですが読ませていただいております。 素敵な詩人を紹介していただきありがとうございます。
0ABさんへ 現代人の詩を気取ってますが 数を書いてるときにそこのルーツには古典があるんだなと 読み返して我ながら感じております。 今のところはよいお年です。 継続したいです。
0エイクピアさんへ これは私のcassとビーレビ公式で 煩悩数だけ自由律を作る企画をしたのと未発表を追加したものです 今年一年を思い浮かべながら、即興で書いてました。 個人としては濃い一年だったので、一言は難しかったです。
1snowさんへ ライブ配信をしながら作ったのが殆どなんで その辺が文面からも伝わると嬉しいですね。
0即興なんですね。語彙主義的な詩は嫌いなのでこのような作品があるととても嬉しいです。
0snowさんへ はい、個人的は 推敲詩を熟成とするならば 即興詩の鮮度を求める方が好きです 勢いで書き上げ誰よりも早く遠くへ突き抜けるのが好きだったりします
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