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揺らめく川のかたほとり
揺らめく川のかたほとり ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2594.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 42
作成日時 2019-12-05
コメント日時 2019-12-21
項目 | 全期間(2025/04/10現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 20 | 11 |
前衛性 | 1 | 0 |
可読性 | 6 | 3 |
エンタメ | 1 | 0 |
技巧 | 7 | 4 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 7 | 6 |
総合ポイント | 42 | 24 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.9 | 3 |
前衛性 | 0.1 | 0 |
可読性 | 0.9 | 1 |
エンタメ | 0.1 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合 | 6 | 6 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
絵や動きの描写から、心情が迫り来るように感じられて、とても素敵な詩だと思いました。 ただ、読んだときのリズムが、せっかくの情景を駆け抜ける障害となっているように感じます。 軽やかに、けれど止まるべきところで立ち止まるような。そんな流れる詩だと、より題名にも寄り添うような、よりよいものになるのではないかと思いました。
0ささがきさん、ありがとうございます。 確かにリズムはあまり考慮してませんでした、詩の中心が川であるからこそ そこに着目すべきでしたね。 最近キモい詩しか書いてなかったので、仰る通り素敵な感じの作品を書いてみたのですが、押し迫るクオリティに欠けていたような気がします。もう少し研究をしてみます。
0前世で、幸福に一度は、なって、幸福への執着が消えたものしか、求道はない。
0母親の愛情のようなものが溢れる作品と感じました。 まず、母恵夢って何だろう?と思い、ググったところ、初めて見るお菓子でしたが、なんか懐かしい気がしました。学校から帰ってきたときの、幼少時、母親の書き置きと、添えられたお菓子のことを思い出します。 少年は朝になるまでずっと考えていたんですね。私には彼の川に希望のようなものが一つ転がっていて、彼の涙でそれだけでも流せるように叶えたいというイメージが浮かびました。 本当はいろいろ叶えたいことはあるけど。 この詩を読んで、とてもいい時間を過ごせました。ありがとうございました。
0つつみさん、ありがとうございます。 母親はなんだかんだ愛情があるもので、子供目線では普段はなんやかんや言われてても失う段階で一気に辛さが押し寄せてくるような、不思議な存在だと思っています。 お菓子のくだりは、自分の思い出から引っ張り出してきました。母恵夢、名前からしてすごく使いやすかったです。 自分の作品にしては、ふつーな感じのを書いてしまった、という後悔があったのですが、お気に召して頂けたようでなによりです。コメントありがとうございました。
0おはようございます。 かたほとり。って、文語的ですね。口語文体で書く人の多くは、「ほとり」どまりの書き方をされるんじゃあないかしら?言葉に強度を与えたいというお気持ちの現れのようにおもえます。作中の少年にも気骨を与えている気がします。 母恵夢というお菓子の名前を 私が初めて知ったときは、結構な衝撃だったです。 ふじりゅうさんにとっても衝撃だったのでしょうか? あのお菓子って、やわらかな味ですよね。母恵夢って名前の企業さんにとって母性とは、菓子に例えるとこんな感じだということなんだと、納得できるような しみじみさがある味だと、私も思います。 >貴方は奇跡的な人だった >ボクも奇跡的な人草の一本でしたか 母恵夢というお菓子の名前がでているので、ここでいう貴方は、母として読みました。 自分に生を与えた人は奇跡。けれど、 >ボクも奇跡的な人草の一本でしたか ↑ ここは、死の匂いがします。 人草って、人間は、一本一本、草なのだということでしょうか?。 草という語には、さりげない生き物のイメージなだけに、 僕って奇跡的な草でしたか?との問いは、複雑ですね。混沌や葛藤を感じました。 そして、前を向いて走りだす。その行動こそが、救いになっていると思えました。 チェストお! コメント
0>苦しみを背負いなお立っている時 >人は最も幸福だ >苦しみに押し潰され藻掻く時 >人は最も不幸だ 冒頭の言い切られた言葉が見事に以下に続く詩のなかで語られていて素晴らしい。このように言い切るとき、どうしてもそうだろうか?と疑問を抱かれやすいがそれを感じさせない練られた作品だと思います。人は誰といようと独りで立たなければならない、家族を思いながらまた今に戻り立ち上がるのだ。 >貴方は奇跡的な人だった >ボクも奇跡的な人草の一本でしたか >目を開けたらそこは眩しい今日のクニ >ひとつも汚れない 私にとって特別な人は奇跡的な確率で出会えた人だろうか。同時にその人から観た自分はどうだったろうか、きっと奇跡的な人だったことを感じながらも多くのなかの一本の草でしかない自分も見据えている。カレーライスのスパイスや母恵夢、という言葉の使い方も独特なアクセントをつけている。素晴らしい。
0るるりらさん、ありがとうございます。 かたほとり、て言葉が割かし好きで、比較的よく使用してしまいます。 母恵夢のあの独特の優しさ溢れる味が好きでよく食べていたのですが、よく考えればその味にも言及すればよかったな、と今思いつきました。 人草は一応「民衆」みたいな意味だったと記憶していますが、ここは割かし効果的に働いている気がします。特別な存在だと信じたいけれど、特別じゃないかもしれないという怯え、みたいな微妙な感じを出したかったのですが、何やら伝わっているようで安心です。 自分の作品はほとんど「怠惰のままなんか終わる」「自殺する」「キレる」「警察に捕まる」みたいなバッドエンドばかり作ってましたので、久しぶりにグッドエンドな主人公を書きました。たまには希望を書きたいな、と思いまして。
0帆場さん、ありがとうございます。 1連目はかなりの勝負手でした。仰る通り、こういった格言っぽい言葉を差し込んでしまうと、そちらにばかり目がいってしまって他の詩文の影が薄くなってしまう危険性を孕んでいましたので、上手くいっているようで安心です。 変な言葉を使って印象に残る詩を作る、みたいなのをひとつの目標としてますので、そこに着目頂けてありがたいです。
0仲程さん、ありがとうございます。 寂しい感じが伝わったようでよかったです。川は現在地点でしかなく、中盤は回想や物思いに耽る様子ですので、かたほとりの空間がなくなっているのかなと思います。
0最初の連はある種の宗教家、信仰者を思い浮かべました。 信念で全てを乗り越えうる人のイメージで。 二連以降の少年のいずれ到達する地点でしょうか。 二連以降は少年の心情が少し脈絡のない感じで揺れ動くかの様ですね。 思春期ごろでしょうか、その頃はこんな感じで混乱していたのを思い出します。 ああ、そうだ、俺、思春期ごろから般若心経の本読み漁っていたんだ。 どうでもいいことも思い出しました。
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