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メッセージ
ガラス瓶の中に言葉をつめこんで 海へ放り投げた ゴミとして回収されるか 危険物扱いされるか 環境保護団体から苦情がくるか 誰か返事をくれる、かもしれない 途方もない時間 遥かな距離 誰でも入っていける 手頃な世界と真逆のやり方で 海の上を言葉と言葉が漂って 気紛れな波にのまれ くじらの飛沫を浴びて 幾千幾万の魚の群れの上を 通って 巨大タンカーに潰されそうに なりながら 奇跡を何度か味わって 誰かの手に私の言葉が届く 「今は夜です 真っ暗です 海へ飛び込むかわりに 言葉を先に放り投げました」 返事がくるとしたら 励ましか労りか 叱咤か、それとも暗号か 返事がくるまで生きていよう と、思った
メッセージ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 837.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-01
コメント日時 2017-07-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
投瓶通信、という詩誌を発行していた方がいらした記憶があります。瓶に言葉を詰めて、無辺の海に投げ入れる。このイメージは、ある意味、ステレオタイプでもあるので、容易に入っていけるけれど、自分の詩にしていくのがものすごく難しいテーマだと思います。 誰でも入っていける 手頃な世界と真逆のやり方で この捉え方に、オリジナリティーを感じました。 「今は夜です 真っ暗です 海へ飛び込むかわりに 言葉を先に放り投げました」 これが、瓶の中身なのか・・・自己消滅を願うほどの、精神の夜にとらわれている「私」の声が(思いが)誰か、に届くことを切望する・・・ 手近なものに丁寧な目を向けて、そこから普遍的な、観念的な世界を二重写しで読者に提示する。そんな持ち味を持つ作家だと思っています。その「読者が作り上げたイメージ」に自らを縛られる必要はないけれど、その持ち味をいかに活かすか、そこから出発しても良かったのではないか・・・そんな印象を受けました。 大きな、観念的なテーマに挑戦しようとする意欲が、本来の持ち味を後退させてしまったかもしれない、それではもったいないような気がしました。
0花緒さま コメントくださいまして、ありがとうございます! 予定調和的にすぎる、とのご指摘から、またひとつ学びました。もうひとつ踏みとどまって考える。ありがちな、予想できるパターンでまとめるのではなく、固有の表現を書けるようこと。これからの詩作に活かしたいと思います。細部までお読みくださいまして、ありがとうございます! まりも様 コメントくださいまして、ありがとうございます! <その「読者が作り上げたイメージ」に自らを縛られる必要はないけれど、その持ち味をいかに活かすか、そこから出発しても良かったのではないか・・・、とのご指摘から、描ききれなかったところ、活かせなかったところを改めて、これからの詩作に活かせたらと思いました。 細部までお読みくださいまして、ありがとうございます!
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