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それは解釈違いです。
“ウォール街の絞殺魔”こと、マンディ・イヤーヤの生涯はきわめてアクロバティックな自殺によって幕を閉じた。中世日本の武士階級の切腹文化になぞらえ、自らの腹に括り付けたiPadにスタイラスペンを横一文字に走らせることで壁に備え付けられた光学式レーザーカッターが作動、首を切り落とすという装置、“カイシャク・マシーン”を自作し、何人かの犠牲者を用いた動作テストの末、自らの命をも捧げたのであった。 だが、自殺の時になって“カイシャク・マシーン”はまさかの誤作動を起こし、彼の首ではなく胴体を焼き切ってしまった。 壮絶な苦悶のなか、傷口を焼かれたため失血による意識消失も許されぬなか、彼は胸に入れた紙のメモ帳にこう書いた。 「私はいくつもの絞殺をなしたが、その報いはカイシャク違いによってもたらされた。神よ、貴方はたしかに世にあらしめられた!」 神は言われた。 「私のせいにするな」
それは解釈違いです。 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1382.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2019-11-24
コメント日時 2019-11-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
面白い。カイシャク・マシーンや出だしからナンセンス空気がなんともいい。しかし、綺麗におちすぎて余韻が残らなかった。
0帆場蔵人さんへ なるほど、と思いました。基本的に意味の曖昧さを意図的に作る癖がついていたのでその逆をやってみたのですが、オチをキメすぎてもいけない場合があるというのは目からコンタクトレンズでした。ありがとうございます。
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