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夏至
イヤホンをするとフィクションになって 朝歩いた倍の時間をかけて帰る 風で膨らんだカーテンに包まれて 街は誰かへのプレゼントになる 白鳥が羽ばたいて折り目がゆれる 草むしりした土地のにおいがする 上司がよこしたボールペンで 人の人生にレ点を打つ 監督、ここからは 長回しでいきましょう アイドルになったつもりで三歩前を 後ろ歩きしちゃった気分で 妖精がふれると信号が虹色になって 放り投げられたそばからランドセルが星になる 頭上をゼロ戦が飛んでいくと 教育がぱらぱら落ちてくる きくらげの卵炒めはおいしい ほめられたときのこと思い出して 弁当箱洗っちゃおっかなってたくらみながら みんな帰っているといいね
夏至 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1208.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-06-29
コメント日時 2017-07-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
作品と関係のないレスで申し訳ありませんが、もしかして藤崎原子さんですか?
0完備さん こんばんは。そうですね。でも原子って名前かっこ悪いですよね。藤崎って呼んでください。
0花緒さん こんばんは。 よろしければ「不思議」の中身が知りたいなと思います。ありがとうございます。
0起承転結、その細やかなリズムで綴られていく進行に心地よさを感じます。 冒頭、日常から非日常・・・自分だけの世界、空想の世界にふわっと包まれる、連れていかれる、その感覚が、うまく表現されていると思いました。 〈街は誰かへのプレゼントになる〉夕方の薔薇色の光に照らされた街、あるいは、美しい夜景に見とれてしまう、そんな光景。その街で、上司とちまちましたやり取り、うんざりするようなルーティンワークをこなしていた、のかもしれません。 監督、と呼びかけるのは・・・すべてをフィクションの映画として、フレーミングしようとする意識の表れでしょうか。妖精が~の連は、空想全開、という感じですね。子供の頃の、夢想全開の時代に戻っているのかもしれない。 きくらげの卵炒め、なんとなくほっこりした日常への帰還。誰もが帰る先があればいいな、帰りたい家があればいいな、と思いました。そんな願いを、かすかに感じつつ。
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