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コバルトブルーの湖
枯葉のように 舞い落ちた 夏の日の恋 白いボートで あそびながら エメラルドグリーンより コバルトブルーのほうが好き 紅葉のころに また来ましょうね といっていた きみの笑顔が よみがえる あの日の約束を おいかけて一人きり 残り少ない 秋の日の 晴れわたる高い空 夕暮れは 悲しすぎるから やさしくて あたたかな 木漏れ日のなか コバルトブルーの湖の 白樺の道を 踏みしめる 苦しいことや 悲しいこと みんなわすれて 思い出すのは 楽しいことや 幸せだった時のことばかり とてもいえなかった さよならを 水面にただよう 落ち葉にのせて コバルトブルーの湖底へ 旅立たせよう
コバルトブルーの湖 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1869.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 15
作成日時 2019-11-01
コメント日時 2019-11-24
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 11 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 3 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 15 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.2 | 0 |
音韻 | 0.6 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
枯葉、白樺、晴れわたる高い空、 まず初めにイメージしたのは新宿御苑(湖は無いけれど)、それからモネの絵画を脳裏に浮かべながら読んだ。俺、湖にはあまり行ったことが無く、想像の中で、日本風ではなく西洋風の風景だと思って。 コバルトブルーの湖底へ、旅~ 最後の一文が、この作品を単に秋の美しい風景とそれに合った心をイメージさせる文章から詩作品へと、一気に、落ち着けていると感じマシュマロ。そもそもこの作品にコメントしようと思ったのは、文体が抜群に美しかったから読んだ作品がそのままの印象で終わるかと思いきや、それだけでは無かったから。湖底へと沈む枯葉に、優しさ、切なさ、温かさ、鮮やかな目に見えるものたちと同じだけ、見えぬものが思い浮かぶ、素敵な作品でした。
0/舜舜 様 お読み下さりありがとうございます。 >モネの絵画を脳裏に浮かべながら 私もモネの絵画が好きです。 >文体が抜群に美しかった ありがとうございます。できる限り美しい言葉をちりばめています。 >優しさ、切なさ、温かさ、鮮やかな目に見えるものたちと同じだけ、 >見えぬものが思い浮かぶ ありがとうございます。さよならって言いそびれると、ずっと気になって しまいますが、コバルトブルーの湖に浮かぶ 落ち葉の舟に乗せて旅立た せれば、優しい解決をしてくれそうな気がしての最後の一文です。来年も また訪れるかもしれないコバルトブルーの湖、その湖底に眠る落ち葉に逢 いに-----未練かもしれませんね。
0最初は自殺の作品かと思いましたが、「さよなら」を湖に旅立たせるとあるのでそうではないっぽいです。可読性が高く、またかなりせつないイメージで一貫している辺りがいいと思いました。
0ふじりゅう様 お読み下さりありがとうございます。 >せつないイメージで一貫している 捨て去ることができない、終わったばかりの恋を、美しい映像とともに 表現してみました。
0私もふじりゅうさんと同じく、入水自殺かな?と思いましたが、stさんが違うとおっしゃられているなら、違うんですね。色んな感じさせ方がある詩で良いと思います。 コバルトブルーのほうが好き、と言ったのは彼女なのでしょうか。それとも主人公なのでしょうか。そこも面白いと思います!
0せいろん様 お読み下さりありがとうございます。 >入水自殺 ふじりゅう様とせいろん様が、そのように感じられたというので、少し 考えてみましたが、確かにそのような展開もあり得ますね。 湖底へと沈む枯葉を見て、入水自殺の誘惑が起こり、その枯葉を追いか けてゆく------とてもロマンチックな終わり方だと思いました。 この詩はもう作者のもとをはなれて、読者のものとなっていますので、ど のように解釈されてもよろしいかと思います。なるほどと思いました。 >コバルトブルーのほうが好き、と言ったのは彼女なのでしょうか 彼女なのですが、確かに主人公が言ったとしても、おかしくはないですね。
0恋人との別れを色彩豊かに歌っている。美しい情景だが、なんとも感傷的でお腹いっぱいになりそうだと思っていたら最終の >コバルトブルーの湖底へ >旅立たせよう で、すべてを乗せて気持ちよく湖に消えていきました。
0携帯端末がまだ存在しなかった時代のはかないつながりとわかれのような奥ゆかしさを感じました。
0帆場蔵人様 お読み下さりありがとうございます。 >すべてを乗せて気持ちよく湖に消えて 来年もまた訪れるかもしれません。コバルトブルーの湖、その湖底に 眠る落ち葉に逢 いに-----未練かもしれませんね。 なゆた創a.k.a.NORANEKO様 お読み下さりありがとうございます。 お楽しみいただけて 、嬉しい限りです。
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