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垂直に交差する原点
美しいてゆびの臙脂が雨すら弾いている 季節はすでに訪れ正午はもう間もないのに 成熟をまるでしっぽのように扱っている 幼さという隙 瑞々しさが豊穣の最期の赤に憧れている ピークからの眺めはただ綺麗なだけではないのに 奪われるということを未だ想像できない 若すぎるという傷 輝きがいままさに正面から照らしている 秋の朝に何一つ傷のない真実が洗われている すでに用意されている主役の座が眩しい 臆病という美徳 明るい世界に発見されたという躊躇いに 完全なディテールが矛盾している いくつもの類型がひとりの上に等しくあるひととき 美しさという模倣
垂直に交差する原点 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1612.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 20
作成日時 2019-10-13
コメント日時 2019-10-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 7 | 5 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 3 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 4 | 4 |
総合ポイント | 20 | 16 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.3 | 2 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0.7 | 0 |
構成 | 1.3 | 1 |
総合 | 6.7 | 7 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
言葉が、美しいと思いました。 意味についても、とても面白かったです。 幼さ、若さや、臆病、美しさ、と、足りないことが逆に美しい問題になるという感じで全体ができていたと 思います。 とても読めてよかったとおもう詩でした。 大げさでも、簡略すぎでもない言葉で、なかなかこういうところまで書いてある詩は、ないと思います。
0ありがとうございます。肉体の頂点へまさに届きそうになっている若い女性の無自覚な美しさを目にすることが多いのです。不安定であり無防備な水面のような水平と、世を貫く美しさの垂直とが交差するところ、即ちゼロの原点としての視点をデザインしてみたつもりです。簡易な形ですが、象徴的な犠牲の形となりました。
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