致命的なエラー - B-REVIEW
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致命的なエラー    

 あのひとはやましい  目標があり野心家だが善意というものが足りない  あのひとはやらしい  大胆で自信家だが配慮というものが足りない  あのひとはやかましい  親身になってくれるが程度というものを知らない  あのひとはあやしい  いつだって私を不安にさせる  あのひとはいやしい  自分のことばかりで人のことを考えない  あのひとはややこしい  繊細で優しいが理解できる部分が少ない  あのひとはうやうやしい  ずっと壁を感じてる  あのひとはなやましい  何かが足りない気がするの  あの子がうらやましい  や■しいあの人に出会えることができて    


致命的なエラー ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1724.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 30

作成日時 2019-10-05
コメント日時 2019-10-08
#テキスト
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性52
前衛性00
可読性97
エンタメ44
技巧66
音韻22
構成44
総合ポイント3025
 平均値  中央値 
叙情性1.31
前衛性00
可読性2.31.5
 エンタメ10
技巧1.50.5
音韻0.50.5
構成10.5
総合7.55
閲覧指数:1724.8
2025/04/10 01時40分03秒現在
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    作品に書かれた推薦文

致命的なエラー コメントセクション

コメント数(4)
渡辺八畳
(2019-10-06)

>や■しいあの人に出会えることができて さて■にはなにが入るんでしょうね、ってことなのでしょうが、空欄の数と位置からして「ま」「ら」「さ」しか入らないじゃないですか。「あやしい」や「うやうやしい」などせっかくたくさん出したのにそれが最終行へ全然関わってこない。それは非常に無駄がある。 ■しいあの人に出会えることができて(■=〔あ、い、う、か、こ、な、ま、や、ら〕より2~4字入る。重複あり) みたいな感じにしたらいけるっちゃいけますが、さすがにこれじゃあねぇ。

0
左部右人
(2019-10-08)

タイトルの「致命的なエラー」と上の渡辺氏のコメントを合わせて考えてみると、 >や■しいあの人に出会えることができて の■に入る言葉が限定されてしまっていることがまさしく「あの子がうらやましい」と語っている主体にとっての「致命的なエラー」なのだと感じた。主体にとって■に入る文字ははじめから決まっているのであり、その一文字を隠す意味での他の語句なのだが、いかんせん渡辺氏の指摘通り、語句は限定されてしまっている。それこそが「致命的なエラー」。「うらやましい」という欲情をプログラムは制御することが出来ず、適切な形で「■」を置くことが出来なかったのだと。であれば、語句が一文字に限定されるように最終連を持っていくことが理想かもしれないが、主体にとっては、たったの3文字に限定されてしまったことさえも恥ずべきことであり「致命的なエラー」なのかもしれない。 という風に私は解釈しました。1連目と2連目の間に、もう少しクッションがあるとより抒情ある作品になったのかもしれないなと思います。構造としても、膨らんだ可能性もあったかと。一連目の方法とそこに書かれていることが、とても好きでした。

0
黒髪
(2019-10-08)

人を想う詩ですね。内容がどうなのか、ということより、衝動性の表出に意味があると思いました。 一回限りでいいんだと思います。最後の■は、僕は「ら」一択です。読者に対して 問いかける、あるいは開かれている、詩の終わり方で、とてもいい終わり方だと思います。 人を想うということは、そういうことだと、僕はそのような言葉で想うことを、まさに、 全てのつながりへの希望だと思う質です。どうすれば振り向いてもらえるのか、 と思うとき、自分に足りないのは、人を引き付けるために必要なのは、そして、 何を基準に人は選ばれるのか、そういう、どうしようもなかったことを、後から 思い出すと、素直に人と付き合うということが、どういうことなのか、という、 純真と欲望の、相補的な関係を、考えることにもなります。 全体において包むような考え方をしたときに、そこに包まれるものは、 やはり、そのような欠損ばかりではなく、人間の孤絶というものが、いかにして 何かを包み、包まれたものを自分自身の記憶の総体とすることで、 自分の限界を引くことにより、過去の思いを、他人への思いを、別のものに変えていくことが、 可能ではないか、と言ったことを思いました。詩というものにすることは、そのような、 包むことを、実践して、まさに思い返す方法を、新たに獲得することなんじゃないかと、 思いました。 個人個人の意識の総体というものがあやふやであるということが、悲しみを呼び起こすものでもあり、 救われることを、願うという、本当に悪いことではないことを、人間が思うために、与えられた、 普遍的な良き想いである、というようなことを、感想として持ちました。

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楽子
楽子
(2019-10-08)

 このページを読んで今ビックリしてるんですが、  や■しさは「やさしさ」一択のつもりだったんですね。  で、「私」はあの子の恋人が好きで羨ましくて、あの子の恋人こそが「やさしさ」であるがために、  他の人たちのやさしさが見いだせず別のものに変換されている=致命的なエラー、というつもりだったのです。  後につれて難癖が弱くなってるのはそのせいで。  ■で囲ったのは、読み手に一任するというよりは、私が「やさしさ」を見つけられなくなっている、という状態の表現のつもりでした。  でもこういう詩よりも、読み手に開かれた皆さんの解釈の方が断然ステキ!  いくつか雑なまとめ方になってるな~ってのも、指摘を受けてひしひしと感じているところです。  アイデア先行で衝動的に書いちゃった部分があるので、  もっと緻密に構成していけたらな~と思いました。  アドバイスありがとうございました!

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