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knife
僕の掌に 月の欠片のような ナイフ 存在の一片 誰にも触れないように 深く 肌の 奥の 奥 沈めて 裂く 先端の 裂いて 流れ出すのは 血の喜びに 他ならない 滴り 息づく さようならと裂いた 静寂と閃光 真昼の月下 流血 彼らの架空の肌から 垂れ流される見えない血 苦悩とお笑い peak 綺麗ごとのために拳を固めるけだもの達と 瀕死で牙を剥く白知のけだもの ここから見りゃ同罪 みんな自分のせーき見つめてる (そう言い切る僕の愚かしさを僕は僕のナイフで優しく撫でながら断罪する) 君らの目玉に刺したげるよ 優しく 優しく 刺したげるよ 僕の目玉に刺しておくれよ 出来るもんなら 刺しておくれよ 流れ落ちる時間の滴を 静かに刃に受ける その瞬間に 砕け散るものに ナイフでキスした 愛おしい愚劣は 愚劣に 反復 跳躍 今 刺せ 今度僕の狂気を真似てみろ 刺すよ 刺さりながら 海と空を泳ぐ目玉 ナイフで 筋を探る 右唇が思わず 吊り上がる 捲り上がった存在の 黒曜石の光を放つ 黒 白刃 バグりながら 千切れながら さようならと裂いた 「はろー、ないすとぅーみーちゅー」
knife ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 878.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-06-18
コメント日時 2017-06-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
烈しい詩ですね! 唐突ですが、罪を犯していない者から石を投げよ、という、聖書の一節を、ロックンロールで表現したら、実はこうなるのではないか、というような思いを受けました。 痛い、詩だけれども・・・むしろ爽快感のある(いつまでもじくじく残らない)痛み、だなあ、、と。 〈さようならと裂いた/静寂と閃光〉sの音の連鎖。〈海と空を泳ぐ目玉〉は、すべてをみそなわす・・・はずの、時には神、あるいは運命、などとも呼ばれる、こともある・・・超自我の目玉、であるような気がしました。 白知、は、白痴、なのかな、とも思うのですが・・・表現上必要である、として認められる範囲である、と思いますが・・・単語として、なかなか使うのが難しい言葉です。一言、余計ながら・・・。
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