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『詩人の書く詩と書けぬ物語、その間のジレンマよ』
それはまるで強く吹く風に当てられて飛ぶ一輪の薔薇。 離すまいと強く掴めば薔薇の棘は指に刺さる だが抑えねば風が薔薇を持ち去ってしまう 矛盾するジレンマが詩人の創る詩と物語の間にはあるのだ。 詩人は鋭利に、ただ鋭利に言葉を、または各言葉の間、時には主語すらも慎重に削り続けることによって詩を創りあげる。 だが物語は鍛えられたそれを慎重に束ね、折り重ねていくことで、互いのそのしなやかさを重厚さに変えて心を穿つものを創るのだ。 詩人の真骨頂は研ぎ澄ますことにある。 詩人の詩は削るところのない極減の美の体現物。 詩人の詩は肌に穴を開けぬ、そのギリとギリ 詩人の詩は風に耐える弱者の喘ぎ 詩人の詩人たるところがそれなのだから、詩人が物語を創ることは難しいのだ。
『詩人の書く詩と書けぬ物語、その間のジレンマよ』 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1344.0
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ポイント数 : 0
作成日時 2019-09-21
コメント日時 2019-09-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
詩文の作品に詩や詩人という言葉を作品内に出すのであれば、天地がひっくりかえるぐらいの命題が示されなければならないと思うのです。本作は詩人の在りようや本質を突かれているようですが、命題が無いか、あるいは不足しているように思います。
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