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不整脈
口では生きろと祝いてみたが 自分はとっとと死にたいのです 大切な人を喪うのが恐くて 先を越されたくなくて 、死体 空っぽの命を天秤にかけて 僕の孤独と比べてみようか どっちが重いかなんて 量ってみるまで分からない そうでしょ? 今日もただ一人ベッドに蹲り 孤独に刺されて動けなくなって エゴにまみれて肺を潰されて 虚ろな目からは泪すら零れない あ 心臓の音 毎日どこかで誰かが死んで でも何故か僕はその誰かじゃなくて 僕の心音が止まるのは 今日か明日か明後日かはたまた 「死にたくても生きなさい」 「勇気を出して生きなさい」 口先だけの綺麗事が溢れる世界に 嫌気がさした僕は起き上がり 自分の放った言葉すら忘れて ナイフとともに湯船に沈んだ 腕 切り裂いて 胸 あ 心臓の 音
不整脈 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1521.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-09-08
コメント日時 2019-09-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
掲示板に投稿される作品というのは、その投稿される理由を察することが難しく、読み手側の私からすれば読んでもコメントを残さずスルーしたい時がよくあります。作品を作品として読んでください、何をどう感じ、どうコメントをされても問題ありません、傷心することなど一切ありません、という保証があればよいのですが、そうでなく、作者の意思表示無き、投稿作品は時々読む私に気を使わせます。私がその作品から受ける印象を率直にコメントすることによって、作者が傷心することにならないだろうかと。そのような読まれ方、受け取られ方をされることを想像していなかったと。特に、死という言葉を前にすると困惑してしまう。本作にある死は私が認識している死と同じ意味を持つものだろうかと考えてしまうのです。日常の会話で使われる死の意味は共通言語として役割をはたしています。しかし、詩において使われる死が共通言語、一般的な意味での死であってほしくないと私は願っています。なぜならば死が一般化されることによる人間の個が失われることに嫌悪感があるからです。本作に沿って申し上げますと、一般的な意味での死以上に宿るべき作者が個として持っている死の意味を残念ながら私には見出せませんでした。語り手の情緒や感情は表層的に、一般的に伝わってきましたが、しかしながら、孤独というのであれば、一般化されない、その言葉の意味を読みたいと思いました。長々と失礼しました。
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