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怒り焦り嘲りを詩想に変えて
母は締め上げる首 酸欠の苦しみ 眼球に血走る 線 父は夜の闇、 ヘッドライトに照らされる満月のような瞳孔と掘られる墓穴 怒り焦り嘲りを飲み込んで 怒り焦り嘲りは絶え間なく 怒り焦り嘲りにがんじがらめ 笑いあうために嘘をつき、笑われるたびに嘘をつくことに慣れる自身よ 痛む身体と腐る心に軋みが亀裂となってギリリと歯噛みする 抑えることもあがなえることも出来ずガジガジの自我に噛み込む 外面、内面に着いた無数の傷を数えるのは止めた ベタベタと貼り付いた恥は拭えず浸透してシミとなった。 それらを抱え 怒り焦り嘲りを飲み込んで 怒り焦り嘲りは絶え間なく 怒り焦り嘲りにがんじがらめ それでも怒り焦り嘲りが私自身 怒り焦り嘲りで作られた 焦り嘲り嘲りを原料に私は言葉を紡ぐ。 怒りが情熱を燃やし、焦りが止まりそうになる心を動かし、嘲りこそが心の杯に穴を開けて満足することを妨げるのだ。 それこそがどうしようもない自分なのだから 他の誰にも渡さない。 怒りも焦りも嘲りも。 全て自分のものだ。 それらが無い私など、河原の岩に潜む山椒魚と同義。 つまり想像は出来ても理解することなど、到底不可能なのだから。
怒り焦り嘲りを詩想に変えて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1693.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 1
作成日時 2019-08-26
コメント日時 2019-08-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
迫力があって、良いなと思いました。
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