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暗闇
だんだん思うようになった 夜が怖いのは みんなが力を失い 声だけになり 人に心配をかけるから それは悲しいことにちがいない ショートカットして 行きつく先が無意味になる 朝が希望のように思えるためには 何度も十分なくらい気分よく起きられればいいのだろうか 夜が怖いのは 静寂で光がなくて 危険な雰囲気を持ってしまうから 闇の中に光がともったなら 暗い映像ではないドラマが起こるかもしれない 怖いのは失敗ではない 何もなくなること 何もなくなれば そのとき朝は来るか そうだ 夜は朝のためにあるのだ 夜は存在が没するときであり 全ての朝は誰かに対してしかやってこない
暗闇 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1193.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-08-20
コメント日時 2019-08-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
黒髪さんの作品に、例え内容が明るくないものでも毎度の事ながら感じる温かみは、筆者にしか出せない特異な能力であると思う。本作はそれが冗長に続くのではなく、ピシャリと簡潔に述べている点で進化した印象を受けた。 特に、朝を希望のものとして捉え、普通であれば誰にでも訪れるはずの「朝」を、「全ての朝は誰かに対してしかやってこない」と記した点は非常に面白く感じる。 転じて、本作は語句が観念的であり、視覚的要素や思考の裏付けはあまり見られないとも感じた。このような場合、普段であれば「視覚聴覚嗅覚といった具体性が欲しい」と申すのだが、黒髪さんに限っては、むしろ観念的な作風を突き進んだ方がより良くなると考えている。 思考の方向性、「朝」の捉え方、見るべき部分が多くあり、いい作品だと思った。私としては、黒髪さんの持っている観念的思考を思い切りぶつける作品の方が、爆発力があって良いと考えた。
0ふじりゅうさん コメントありがとうござます。 温かみがあると言われて、とても嬉しく思いました。生きる問題で立つ瀬のないことをどうにかしたい、 と悩みながら、詩を書きました。詩に意味を持たせたいと思い、だいぶ苦しみました。 ふじりゅうさんのおっしゃる通り、簡潔に述べようと思ったのは、まとまりを欠いた詩を完成形と してだすのは、良くないと思ったからです。 詩の内容について、核となったのは、恐ろしい夜の体験も、朝を待てば何かが進むはず、ということです。 そうして思い至ったのは、夜は朝のためにある、ということです。夜は朝と組み合わさって、意味が ある、と思い、朝は、夜を過ごすために頼ることのできる考えだ、ということです。「考えの朝」、 ということを思い、詩にしてみました。詩とは、考えを、自分と他者に語るものであり、 自分の必然性が、他者にとって面白いと思えるようになるには、難しいことでもあると思います。 観念的思考というものは、例えば僕は、エミリー・ディキンソンの詩を読んで影響された ことが、あると思います。そうして、文章を読んだり、自分で考えているときには、 ハッと気づくことが、あると、最近は思っていて、それこそが、語るべきこと、自分にとっても、 意味深いことだと思うようになりました。 朝や夜というような、人を越えたものは、具体的にとらえられ、観念的にもとらえられる。 そういったものを、否定することなんて、出来ないですよね。それに、そういったものを否定することで、 繋がっても、それは、一面のものであるように思います。事実は、結局明らかになる。現実化すると、 思います。現実を捉えることが、肯定の足がかりになります。僕はそんなことのために詩を書いているようです。
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