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Blue、青、ぶるぅ、ぶるぅ ぶるるるるる……という呪縛と解放
Blue、青、ぶるぅ、ぶるぅ ぶるるるるる…… 少年の日、牛のような アホづらにイタズラされた それが私の人生の汚濁の始まりだった (いや、そんなことはない、すべては生まれでた時から薄汚れているのだから) 牛(ブル)はよく青空を見てぶぅるぅ、と唸っていた、唸りだったのかBlueと言っていたのか とにかく私にとってBlueの響きは忌まわしく 間延びして私の身体を這いずり回る手や舌の音でしかなかった、汚れちまった悲しみに、じゃあねぇんだ、汚されちまった悲しみ、だ (全くゴミみたいな語りではないか、いや、騙りでしかない) やがて Blueという言葉がBluesに繋がって 憂鬱なしみったれた音楽の語源だと知る ほら見ろ、Blueなんて やはりくだらないマヌケな言葉だ ぶるぅ、ぶるるるぅす なんて気の抜けた音だろう 青、蒼、碧、いいな、素晴らしい Blueと書くとき必ずふりがなで、あお、と 打て、打とう、そうしよう、あいつの頭を 打った時のようにスカッとした、青空 しかし、私はこの上なく、憂鬱で しみったれたBluesにしがみついて笑う もういい加減にBlue、青、ぶるぅ、ぶるぅ、ぶるるるるる、という呪いからBlueを解放してやるべきなのかもしれない 生まれ出た時から薄汚れていたらしい あの鴉や土鳩のようだとしたら 私は空だって飛べたのかもしれない ゴミ捨て場に落ちたのは皮肉な偶然か 飛び立っていく鴉の羽根が迷いなく 青空を裂いていく、なんてBlueだ スカッとしたBlue Sky、意識は晴れやか Blueよ、お前は別に悪くなかったんだ 牛(ブル)、も、青空に……憧れていたのか、ね 蒼天に次ぐ暗転 / そんで、Black Out.
Blue、青、ぶるぅ、ぶるぅ ぶるるるるる……という呪縛と解放 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1609.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2019-08-05
コメント日時 2019-08-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
沙一 様 今、ちょっと調べていたのですが牛の英語、ブルがオスでカウがメスだそうです。牛が出てきたのは単なる音からの連想で沙一 さんが言われるようにBlueの読み替えの一環でした。しかし、牛についても掘り下げたらもっと奥行きのある作品になったかもしれないと感じています。コメントありがとうございます。
0人それぞれ様々なスタンスで作品を書いて、読んでいいとは思うのだ。で、わざわざ他人様が動揺するようなコメントを残す必要もないとも思う。でも何かの拍子で思う存分にコメントをしてみたくなる。だからこそ、そこでもう一回作品とも向き合う。この作品には帆場さんのなにかがたしかに出ている。中途半端に。中途半端な自己嫌悪なモヤモヤしたものがたしかにある。中途半端に。それでもいいのかもしれない。でも違うと思う。僕は帆場さんの、帆場さんだけにしか出せない言葉があると思う。というか、帆場さん、それだよって言いたくなる詩が読みたい。もっと自分を追い込んだ方がよくないだろうか。わかんないけど。
0みうらかじつ 様 確かに誰もが詩を書くとき同じ意味であれその人しか書けない言葉というものがあるのだと思います。また自分や"私"の個人的体験を描く作品としては今作はみうらさんの言われるように、私でしか書けない、魂の叫びのようなものではない。自分を描くなら徹底的に自分を抉り尽くして、それを俯瞰した第三者の目でみれないと駄目なのでしょう。言葉遊びで表層を撫でてしまった。ただ二十年前の作品(小説だったはず)との決別を込めて詩にリメイクしたかった。結果は無惨でお目汚しでした。 自分を描いた作品としてならbレビ 既出の、私がミイラ男だった頃、泥の月、が該当するでしょう。あれらは過去の自分を現在の自分が語った作品です。 そして七月投稿の、夏の記し、などは外にある事象を私というフィルターを通して創造したものである意味ではそちらの方が本来の筆致なのでしょう。 いつかみうらさんが読んでコメントするしかねぇ!となるような作品を書きたいという思いが実はあります。みうらさんのコメントは私が見る限りにおいては、常に嘘がない。だから読まれたいと思えるのです。つまり、覚えてやがれ、嫌でもコメントしたくなる作品を仕上げてやるわ、と本音を吐露して長いレスを締めくくりたいと思います。ありがとうございました。
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